花を作る遺伝子の起源推定に成功
花を付ける植物(被子植物)は花を付けない植物から進化してきました。この30年ほどの研究から、数種類のMADS-box(マッズボックス)遺伝子[用語1]と呼ばれる遺伝子が共同して働くことで、花が作られることがわかってきました。また、20年前には花を付けない植物であるシダ類にもMADS-box遺伝子があることが発見されました。花を付けない植物ではMADS-box遺伝子がどのような働きをしているのか、それ...
View ArticleTAIST-Tokyo Tech 学生交流プログラム2017
本学では、2007年よりタイ国立科学技術開発庁およびタイのトップクラス大学と連携し、TAIST-Tokyo Tech(以下、TAIST※)という修士課程プログラム(自動車工学、組込情報システム、エネルギー資源工学の3分野)をタイで実施しています。 工学院 花村克悟教授の研究室訪問の様子 このTAISTを活用した学生受入れプログラム「TAIST-Tokyo Tech...
View Article東工大とMITが先進的原子力システムに関するワークショップを開催
2004年、2006年の開催に続き、3回目となる「東工大-MIT 先進的原子力システム ワークショップ(MT-INES)」が、10月27日にマサチューセッツ工科大学(以下、MIT)で開催されました。...
View Article少量の大豆イソフラボン摂取で筋萎縮をストップ ―高齢化社会で増える筋減弱症の軽減に期待―
要点 少量の大豆イソフラボン(AglyMax[用語1])摂取により神経切除後の筋萎縮が軽減 大豆イソフラボンの筋萎縮抑制はアポトーシス[用語2]経路を介している可能性 加齢性筋減弱症(サルコペニア)[用語3]の軽減効果に期待 概要 東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院の佐久間邦弘教授、ニチモウバイオティックスの天海智博社長、豊橋技術科学大学...
View ArticleBSフジ「ガリレオX」に工学院の鈴森康一教授が出演
工学院 機械系の鈴森康一教授が、BSフジ「ガリレオX」に出演します。 「ガリレオX」はサイエンステクノロジーに関わる新しい動向や注目の研究を、「深く・わかりやすく・面白く」伝える科学ドキュメンタリー番組です。 鈴森教授と人工筋肉を使った筋骨格ロボット 鈴森康一教授のコメント 近年世界的に注目を浴びている「ソフトロボティクス」に焦点を当てた内容になっています。...
View Article「東工大テニュアトラック教員 2017年度研究成果発表会」開催報告
2017年12月18日、東工大テニュアトラック教員の研究成果発表会が大岡山キャンパス西9号館コラボレーションルームで開催され、学内外から29名の参加がありました。 シンポジウムの様子...
View Article本学教員等4名が第34回井上研究奨励賞を受賞
理学院 化学系の金子哲助教、日本学術振興会(JSPS)の星野翔麻特別研究員、日本学術振興会(JSPS)のミランダ・マルティン・サンティアゴ外国人特別研究員、科学技術創成研究院 ハイブリッドマテリアル研究ユニットの脇坂聖憲研究員の4名が、公益財団法人井上科学振興財団(以下、井上財団)の第34回井上研究奨励賞を受賞しました。...
View Articleボルボックスの鞭毛が機能分化していることを発見
要点 死んだボルボックスに再び鞭毛[用語1]運動させる“ゾンビ・ボルボックス法”を確立 ボルボックスの鞭毛運動がカルシウムイオンで制御されることを実証 ボルボックスは前端部から後端部にかけて鞭毛の性質を変化させることで、走光性や光驚動反応を効率的に行う 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article北極の硝酸エアロゾルはNOx排出抑制に関わらず高止まり
ポイント グリーンランドで約90 mのアイスコア掘削に成功し、氷床アイスコア最高の年代精度で過去60年の北極大気環境を復元。 21世紀の北極硝酸エアロゾル[用語1] フラックス[用語2]が、周辺国のNOx(窒素酸化物)[用語3]の排出抑制政策による減少割合を反映しておらず、産業革命以後に増大して以来高い値を維持していることを解明。...
View Article原子時計をスマートフォンに搭載できるくらいの超小型システムへ
要点 圧電薄膜の機械振動を利用したシンプルな超小型原子時計システムを提案 チップ面積を約30%減、消費電力を約50%減、周波数の安定度も1桁以上の改善を実現 GPS衛星レベルの超高精度周波数源を、スマートフォンなどの汎用通信端末へ 概要 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田英幸)電磁波研究所 原基揚主任研究員等は、国立大学法人 東北大学(東北大、総長:...
View Article貴金属を使わない高性能アンモニア合成触媒を開発
ポイント 金属間化合物LaCoSiが高い触媒活性を実現した。 ルテニウムなどの貴金属微粒子の担持を必要としない。 活性化エネルギーが極めて低く新しい反応機構が示唆された。 JST戦略的創造研究推進事業において、東京工業大学 細野秀雄教授、多田朋史准教授、北野政明准教授らは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の阿部仁准教授らと共同で、貴金属を使わない高性能のアンモニア合成触媒を開発しました。...
View Article「2030 年に向けての研究企画」集大成となる全学ワークショップを開催
科学技術が急速に進化、発展する中、本学は2030年に「世界トップ10に入るリサーチユニバーシティ」として、教育研究の成果と評価を世界最高水準に引き上げることを目標に掲げています。 「2030年に向けての研究企画」の検討にあたっての基本方針...
View Article隕石の記憶は容易に消去される
ポイント 隕石に記録された放射壊変年代(アルゴン年代)は、初期太陽系で起きた出来事を紐解く上で重要である。 隕石のふるさとである小惑星帯での典型的な衝突(およそ5 km/s)ではアルゴン年代はリセットされない、と推定されてきた。 岩石の強度を考慮した数値衝突計算を実施し、衝撃圧縮状態からの減圧中に摩擦や塑性変形に伴う加熱が起こり、低速度衝突(2...
View Article髙木泰士准教授が「科学技術への顕著な貢献2017(ナイスステップな研究者)」に選定
東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系の髙木泰士准教授が、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)※の科学技術イノベーションの発展に顕著な貢献した「ナイスステップな研究者2017」11名のうちの一人としてして選定されました。 「ナイスステップな研究者」は、科学技術・学術政策研究所が2005...
View Article低温で高効率にアンモニアを合成できる触媒を開発
現行の工業用触媒に比べて3倍以上 要点 開発した新触媒は従来よりも低温で高効率にアンモニア合成ができる 現在工業的に広く用いられている鉄触媒と比較して数倍高い活性を持つ 新触媒は反応中に自動的に活性構造が形成(自己組織化)される 概要 東京工業大学...
View Article歩き走るロボット結晶の開発に世界で初めて成功
ソフトロボットへの実用化を期待 早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構の小島秀子研究院客員教授と、理工学術院の朝日透教授、谷口卓也 同大学 大学院先進理工学研究科4年・日本学術振興会特別研究員(DC2)らの研究グループは、東京工業大学 理学院の植草秀裕准教授らと、加熱・冷却すると尺取り虫のように歩いたり、高速で走る、「ロボット結晶」を開発しました。...
View Article世界最高速!毎秒120ギガビットの無線伝送に成功
5Gの普及を加速 要点 広帯域ミリ波無線送受信機を開発 安価で量産可能なシリコンCMOS集積回路により実現 多値変調を用いた無線伝送実験で毎秒120ギガビットの通信速度を達成 東京工業大学は、株式会社富士通研究所と共同で、70から105ギガヘルツ(GHz)と広い周波数範囲で、高速に信号処理できるCMOS(シーモス;Complementary...
View Article世界最小電力で動作するBLE無線機を開発
デジタル化で実現、IoTの普及を加速 要点 新型デジタル発振器により大幅な低消費電力化を達成 IoT機器への幅広い利用を期待 概要 東京工業大学 工学院 電気電子系の松澤昭教授と岡田健一准教授らの研究グループは、世界最小電力で動作するBluetooth Low Energy(BLE、ブルートゥース・ローエナジー)[用語1]無線機の開発に成功した。無線機の大部分をデジタル化することにより実現した。...
View Article高い電子移動度を持つ有機半導体高分子を開発
全有機高分子型のデジタル回路や太陽電池などへの応用に期待 要点 窒素原子の配置を工夫してエネルギー準位や分子の平面性を最適化 アミノアルキル単分子膜で電子のみ輸送可能に この有機半導体高分子[用語1]で高性能な有機トランジスタの開発に成功 概要 東京工業大学 物質理工学院の王洋研究員と道信剛志准教授らの研究グループは、有機半導体高分子の効率的な合成法を確立し、数平均分子量[用語2]105 g...
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