東工大関係者3名が令和3年春の叙勲を受章
令和3年(2021年)春の叙勲において、長年に渡る教育研究の功労に対し、相澤益男名誉教授が瑞宝重光章を、今田高俊名誉教授と廣瀬茂男名誉教授が瑞宝中綬章を受章しました。 相澤益男名誉教授 瑞宝重光章 コメント 相澤名誉教授...
View Article西森秀稔名誉教授が紫綬褒章を受章
2021年春の褒章において、西森秀稔名誉教授(科学技術創成研究院 量子コンピューティング研究ユニット 特任教授)が紫綬褒章を受章しました。紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術およびスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた者に贈られます。西森名誉教授の受賞理由は統計物理学研究の功績によるものです。 西森秀稔名誉教授 コメント...
View Article石井秀明教授が IEEEフェローの称号を授与
東京工業大学情報理工学院の石井秀明教授が3月25日、電気工学と電子工学では世界最大で最も権威がある学会IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、アイ・トリプル・イー、電気電子学会)のフェローの称号を授与されました。...
View Article蛍光抗体と発光酵素を組み合わせ、発光色の変化で抗原を高感度検出 簡便で携帯可能な、物質検出手法として期待
要点 蛍光抗体に発光酵素を結合させる手法により、外部光の照射を必要としないセンサータンパク質「BRET Q-body」を構築 青から赤への発光色の変化により、微量の抗原を検出可能 携帯可能な機器を用い、各種物質をその場で検出できる装置の開発に期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の上田宏教授と同大学 生命理工学院...
View Article細胞内抗体プローブを用いて遺伝子の転写が活性化している細胞を生体内で特定することに成功
ポイント 植物体内で抗体の一部(細胞内抗体プローブ[用語1])を発現させることで、遺伝子の転写が活性化している細胞を特定できるようになった。 遺伝子を転写活性化させるメカニズムは動物と植物で共通性があることがわかった。 生体内の器官や組織の中で活性化している特定の細胞を操作・制御する技術開発に貢献することが期待される。 概要 真核生物のタンパク質をコードする遺伝子はRNAポリメラーゼII...
View Article電源不要のミリ波帯5G無線機の開発に成功 超低消費電力ビームフォーミングで5Gのエリア拡大に貢献
要点 無線電力伝送を利用したミリ波帯5G無線機を実現 5G準拠の超低消費電力ビームフォーミングに成功 24 GHz帯無線電力伝送及び28 GHz帯無線通信対応CMOS集積回路を開発 概要 東京工業大学 工学院 電気電子系の白根篤史助教、岡田健一教授は、電源不要で動作可能なミリ波帯[用語1]5G[用語2]中継無線機の開発に成功した。本無線機は、無線電力伝送を利用することで電源を不要とし、28...
View ArticleIHクッキングヒーターの仕組みを活かして臓器を非接触でピンポイントに温める 医工連携研究が拓くがん温熱療法への新たな可能性
要点 独自の配線転写技術を用いた電子回路形成により、高分子薄膜からなる柔軟性に富んだ厚さ約7 µmの発熱デバイスを開発 非接触給電による誘導加熱(IH)を利用して、生体組織の局所的な加温を実現 がん温熱療法の実現に向けた医工連携研究の推進 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View Article高エントロピー2次元ファンデルワールス結晶の合成に成功 新たな物性を持つ新物質群
要点 2次元物質の特徴を併せ持つ、高エントロピー物質の新物質群を創製 3種類の2次元結晶を基にして16種類の高エントロピー物質を合成 混合前の2次元結晶にはみられない電子物性と優れた化学耐久性を実現 概要 東京工業大学 元素戦略研究センターの应天平(Tianping Ying)研究員(研究当時)、細野秀雄栄誉教授らは、高エントロピー2次元ファンデルワールス結晶(HEX)を創出した。...
View Articleインフラ内部の欠陥を高感度で可視化するユビキタスな電磁波撮像プラットフォーム カメラシート、3D印刷、ロボット支援の技術を融合
要点 広帯域電磁波を活用したユビキタスな撮像プラットフォームを開発 高感度フレキシブルカメラシート、3Dプリンタで作製した検査モジュール、小型光源を一体化 難所インフラの無人全自動検査を可能にする非破壊画像診断技術として期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院の河野行雄特定教授(中央大学 理工学部 教授 兼任)と同 工学院...
View Articleギャップ長20 nmのナノギャップガスセンサの開発に成功 酸素ガスに対する応答速度が従来センサの約300倍高速化
要点 20 nmギャップ長のナノギャップ酸素ガスセンサを開発 ガスセンサ応答が既存のガスセンサと比較して約300倍高速化 さまざまなガスに対応する既存のガスセンサの高速化・高機能化が可能 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の真島豊教授、Phan Trong...
View Article超高速ビームフォーミングが可能なミリ波帯フェーズドアレイ無線機を開発 Beyond 5Gに向けてミリ波のさらなる有効活用へ大きな一歩
要点 Beyond 5Gに向けてミリ波帯フェーズドアレイ無線機を開発 移相器にデジタル補正技術を組み合わせ超高速・高精度のビームフォーミングを実現 各種無線通信機器に搭載でき、複数端末や高速移動への対応、時分割でのMIMO実現による高速通信が可能 概要 東京工業大学 工学院 電気電子系の岡田健一教授と日本電気株式会社は共同で、次世代のBeyond...
View Article新規国産ゲノム編集ツールTiDシステムを用いてヒト細胞でのゲノム編集に成功 海外技術に依存しないゲノム編集による創薬、医療への貢献に期待
東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の刑部祐里子教授は、徳島大学大学院社会産業理工学研究部 刑部敬史教授および近畿大学生物理工学部 宮下尚之准教授らと共同で、このたび、世界で初めて、サブタイプType...
View Article横山哲也教授が「はやぶさ2」採取のリュウグウ粒子を分析 太陽系の成り立ちとリュウグウの起源を探る
東京工業大学理学院地球惑星科学系の横山哲也教授は、小惑星探査機「はやぶさ2」[用語1]が持ち帰った小惑星リュウグウ[用語2]のサンプル粒子の分析を6月18日より開始しました。大岡山キャンパスの横山研究室にあるクリーンルームおよび分析機器を駆使し、微量の粒子の元素存在度や同位体組成を1年かけて調べます。リュウグウの起源を探り、太陽系の進化の解明につながる壮大な国際研究です。...
View Article超小型・低消費電力の電源基板を実現 3次元積層半導体用の、超小型パッケージの実用化に道
要点 低消費電力で超小型の半導体パッケージ向け電源基板を、バンプレスChip-on-Wafer(COW)プロセスによって開発 CuダマシンTSV配線によって、Siインターポーザへのキャパシタ内蔵に成功 半導体とキャパシタの間の配線長を短縮し、寄生容量の大幅な低減を実現 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article田中幹子教授が第41回猿橋賞を受賞
東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の田中幹子教授が、第41回猿橋賞を受賞しました。東工大からの受賞は、今回で3度目となります。主催する一般財団法人「女性科学者に明るい未来をの会」が5月22日、発表しました。 猿橋賞...
View Article田村修次教授と鍵直樹教授が2021年度日本建築学会賞(論文)をそれぞれ受賞
東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系の田村修次教授、鍵直樹教授が、2021年度日本建築学会賞(論文)を同時に受賞しました。一般社団法人日本建築学会が4月19日、発表しました。贈呈式は5月31日オンラインで行われました。日本建築学会賞(論文)は、近年中に発表された研究論文の中でも、学術の進歩に貢献する優れたものに授与されます。 田村修次教授 合理的な建築基礎構造の耐震設計の実現...
View Articleがんの光温熱療法に適した金ナノ粒子を、ペプチドを用いて簡便に合成 常温・常圧で、環境負荷を抑えながら、生体適合性の高い三角金ナノプレートを合成
要点 ペプチドと金イオンを混ぜるだけで、がんの光温熱療法に適した金ナノ粒子である三角金ナノプレートの合成に成功 ペプチドの濃度と配列の改変で、三角金ナノプレートのサイズや円形度を調整 合成された金ナノ粒子は優れた生体適合性を持ち、近赤外光を照射することで発熱してがん細胞を死滅させる 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の田中祐圭助教、大河内美奈教授、大学院生の林美伶、桐木友花、同大学...
View Article環のすり抜けにより力を可視化する蛍光プローブ 材料が受けるpNオーダーの力を2段階で評価する
要点 「環のすり抜け」を巧みに利用した、力を可視化する分子ツールの開発に成功 力に応じて、蛍光特性の可逆・不可逆変化が段階的に切り替わることを実証 「超分子メカノフォア」の分野をさらに発展 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の相良剛光准教授とスイス フリブール大学Adolphe Merkle InstituteのChristoph Weder(クリストフ...
View Article細胞内で人工オルガネラ(細胞内小器官)を設計・構築 細胞内で蛋白質を集積化するペプチドの開発
要点 細胞内で蛋白質を集積化し、人工オルガネラ(細胞内小器官)を形成するペプチドを開発 アクチン重合を促進する機能をもった構造体を細胞内で人為的に構築 細胞工学の基礎技術として、さらに細胞治療への応用など、幅広い分野での活用を期待 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View Article小型・集積化につながるダイヤモンド量子センサのスピン情報の電気的読み出しに成功 量子センサの社会実装を加速する成果
要点 量子センサである窒素-空孔(NV)センタの信号をダイオード構造を用いて電気的に検出 光電検出磁気共鳴(PDMR)により、量子センサのスピン情報の電気的検出を実証 集積固体量子センサへの応用に期待 概要 東京工業大学 工学院 電気電子系の岩﨑孝之准教授と波多野睦子教授、産業技術総合研究所 先進パワーエレクトロニクス研究センター...
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