極めて安価な金属で世界トップクラスの活性を持つ水電解用触媒を開発 持続可能な水素社会実現へ大きく前進
要点 地球上に無尽蔵に存在する鉄とカルシウムからなる水電解用触媒を開発 3つの鉄原子が反応サイトを担う特異なメカニズムの存在が判明 既存の水電解用鉄系触媒やレアメタル触媒を上回る活性を示し、水素社会実現への貢献が期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article曲げた機能性フィルムの表面ひずみ計測法を開発 フレキシブル材料を用いたフォルダブルデバイスやソフトロボットの開発に威力
要点 曲がるフィルムの表面ひずみを高精度にリアルタイム計測できる手法を開発 湾曲による破断ひずみを正確に実測 ひずみを低減した基板フィルムの設計により湾曲破壊を抑制 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article東工大の研究力を紹介するパンフレット最新版 「Tokyo Tech Research 2021-2022」を発行
東京工業大学は、東工大の最新の研究を紹介するパンフレット「Tokyo Tech Research(東工大の研究力) 2021-2022」(日・英、A4版24ページ)を発行しました。東工大のウェブサイトから無料で読むことができます。 東工大は、教員1,529人、研究員287人が約1万人の学生を指導し、最先端の研究に取り組んでいます。「Tokyo Tech Research(東工大の研究力)...
View Article消滅核種ニオブ92の太陽系初生存在度の決定 隕石の微小鉱物が記録する太陽系形成前後の元素・物質進化
要点 隕石の分析から消滅核種ニオブ92の太陽系形成時の存在度を高精度に決定 初期太陽系の惑星物質の進化に対して精度の良い年代測定が可能に 超新星爆発時の元素合成プロセスの解明に繋がる 概要 東京工業大学 理学院 地球惑星科学系の羽場麻希子助教、国立極地研究所の山口亮准教授、スイス連邦工科大学のYi-Jen Lai(イージェン・ライ)博士、Jörn-Frederik...
View Article光や貴金属を用いずに新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化する新規複合酸化物を開発 ワクチン頼みのウイルス対策からのゲームチェンジに新たな道
要点 セリウム(Ce)とモリブデン(Mo)の複合酸化物(γ-Ce2Mo3O13: CMO)の単相粉を水熱法により合成することに成功 CMOが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して極めて高い不活化効果を示すことを実証 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の中島章教授、伊東拓朗大学院生(修士課程1年)らは、神奈川県立産業技術総合研究所(研究開発部...
View Article電場に追随した強誘電体の電子状態のリアルタイム観測に成功 鉛を使わない環境に優しい強誘電体材料開発に道筋
要点 高速変動電場下で、誘電体の電子状態変化のリアルタイム観測に初めて成功 チタン酸バリウム中のバリウムイオンとチタンイオンの静電相互作用を発見 サブマイクロ秒の汎用的な時間分解X線吸収分光法を開発 概要...
View Article声を聞く前から脳は活動している 脳波によって人の「予測」の実態を解明
要点 声に対する脳内の情報処理は素早く、実際に声を聴く前から始まっている メロディや機械的なビープ音は声の情報処理より時間がかかる 脳は声からより多くの情報を引き出していることを明らかにした 概要 東京工業大学...
View Article壊れたDNAを安全に修復するための第一歩を解明 ペプチドを利用しDNA修復系を意のままに操る可能性
要点 切断されたDNA鎖を正確に修復するためには相同組換えが必要 相同組換え誘導はヌクレアーゼ活性化による一本鎖DNAの形成が必須 相同組換えを誘導するヌクレアーゼの活性化条件を分子レベルで解明 たった15アミノ酸からなるペプチドがヌクレアーゼ活性化能を持つ 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センターのAleksandar...
View Article日本初の画像取得に成功した小型SAR衛星"StriX-α"共同開発の成果を発表
2020年12月15日 ニュージーランド マヒア半島 打上げの様子 地球観測衛星の一つである「合成開口レーダー衛星(SAR衛星)」は、昼夜や天候に関係なく、地上の様子を観測できる衛星です。近年、衛星の小型化を通じた多数機観測による高頻度観測や、AI等の画像処理技術の発展により、防災、インフラ、環境、農業、金融等の様々な分野での利用が期待されています。...
View Article国際オープンイノベーションシンポジウム2021 開催報告
東京工業大学オープンイノベーション機構(以下、OI機構)は、2月8日、第2回「東京工業大学 国際オープンイノベーションシンポジウム 2021」をオンラインで開催しました。...
View Article円偏光散乱を用いた新たながん診断技術を実証 円偏光スピンLEDによる生体内でのがん深達度検出に向けて
要点 円偏光の散乱光を用いた新たながん診断技術の実証に成功 前がん病変や早期がんの深達度の検出の可能性が明らかに 円偏光スピンLEDを内視鏡先端に組み込んだ生体応用の可能性を示唆 概要 東京工業大学...
View Articleミドリイガイのゲノム解析からわかった足糸の耐久性の秘密
要点 熱帯・亜熱帯性のムール貝の一種ミドリイガイにおいて、高い完成度で全ゲノム情報を再構築することに成功した。 得られた情報は、今後マイクロプラスチック粒子や汚染物質に対する貝の応答をはじめ、生理学、生態学、水産食品学等様々な研究への活用が期待される。 得られた配列情報から、ムール貝類が水中基盤に付着するために合成するタンパク質の糸「足糸(そくし)」の耐久性のしくみが明らかになった。 概要...
View Article二酸化炭素排出実質ゼロに向けて「ゼロカーボンエネルギー研究所」を設置 エネルギーの安定供給と経済性を有した炭素・物質循環社会の実現に向けて
東京工業大学は、科学技術創成研究院先導原子力研究所を改組し、ゼロカーボンエネルギー研究所(略称「ゼロカーボン研」、ZC)を2021年6月1日(火)に設置します。 設置の趣旨 世界各国では、2050年までに脱炭素社会実現に向けて、二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルに取り組んでいます。...
View Article炭素の二重結合の逆方向異性化反応を開発 光照射を使わずにトランス型からシス型への効率的変換に成功
要点 1,3-ジエン[用語1]の異性化をトランス体[用語2a]からシス体[用語2b]へと、光照射せずに通常とは逆方向に異性化させることに成功 金属-金属結合パラジウム二核錯体が関与の新オレフィン異性化機構を解明 異性化反応に必要なエネルギーを別の有機変換反応から注入することを実現 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Article結晶構造の次元性変化を人為的に制御し電気抵抗が3桁変化するスイッチを実現
要点 2次元構造セレン化スズと3次元構造セレン化鉛の固溶体を作製し、自然材料では存在しない相境界を人工的に形成 温度変化によって3次元構造から2次元構造へ可逆的に転移 金属から半導体の電子構造へ変化し、電気抵抗率が3桁増加 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article平原徹准教授と熊谷悠准教授が2020年度「東工大の星」支援【STAR】に決定
東京工業大学は、2020年度「東工大の星」支援【STAR】(英語名称:Support for Tokyo Tech Advanced Researchers【STAR】)の採択者に理学院 物理学系 平原徹准教授と科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所 熊谷悠准教授の2名を決定し、3月5日発表しました。...
View Articleがん細胞上で薬剤を化学合成 生体内で薬剤の骨格を作る新しいプロドラッグ概念
東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の田中克典教授(理化学研究所(理研)開拓研究本部田中生体機能合成化学研究室主任研究員)らの研究チーム※は、生体内に導入できる「人工金属酵素[用語1]」によって薬剤の骨格を構築できる遷移金属触媒反応[用語2]を開発しました。...
View ArticleGタンパク質共役受容体活性化の鍵となる仕組みを解明 受容体に複数の状態が共存することが明らかに
要点 様々な薬のターゲット分子であるヒトのアデノシンA2A受容体(A2AR)の活性化の鍵となる仕組みを解明 A2ARに複数の状態が共存し、その比率が活性化状態に依存して変化することを発見 A2ARのリガンド結合部位からGタンパク質への長距離の情報伝達経路を特定 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系のチャン・フ・ズイ助教、北尾彰朗教授、理化学研究所...
View Article菅野了次教授が2021年度 電気化学会 学会賞(武井賞)を受賞
東京工業大学 科学技術創成研究院 全固体電池研究ユニットの菅野了次教授が、電気化学会の2021年度学会賞(武井賞)を受賞しました。受賞テーマは「新しい電気化学材料の創製と蓄電デバイス開発」です。表彰式は、3月22日から24日までオンラインで開催された電気化学会第88回大会で行われました。菅野教授は3月23日、同大会で受賞講演を行い、次世代の蓄電デバイスについて話しました。...
View Article結晶のキラリティ制御で向きが反転する光電流を発見 光スピントロニクスへの応用に期待
要点 磁石の性質をもたない有機と無機ナノシートの積層構造から、光を用いたスピントロニクス[用語1]に向けた半導体材料を作ることに成功。 鏡像が自身と重なり合わないキラリティ[用語2]をもつ有機分子と、スピン[用語3]への強い効果をもつ重元素(原子番号の大きい元素)を含んだ無機化合物のハイブリッド化で達成。...
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