東京工業大学オープンイノベーション機構(以下、OI機構)は、2月8日、第2回「東京工業大学 国際オープンイノベーションシンポジウム 2021」をオンラインで開催しました。
新型コロナウイルスによって活動が制限されている状況において、オープンイノベーションを加速するために有益な情報をグローバルな視点で共有することが目的です。オンラインでの開催となり、参加者は世界各地から定員の1,000名を超える多数にのぼりました。
バーチャル展示室
講演セッションに先立ち、2月1日 13時より、学内外から41のバーチャル展示室を公開しました。
バーチャル展示室では、大学(OI機構)と関連の深い企業や機関、学内のプログラムとシンポジウム参加者との間の交流の場を提供しました。
オンライン講演セッション
2月8日の講演セッションではまず、渡辺治理事・副学長(研究担当)・OI機構長と、益一哉学長が挨拶し、文部科学省の来賓からも挨拶がありました。
プロローグとして、大嶋洋一OI機構副機構長・統括クリエイティブマネージャー・教授が、「オープンイノベーション機構の取り組み 2020FY」というテーマで、東工大が推進するコンシェルジュ型イノベーションを紹介しました。
シンポジウム<パート1>
「ニューノーマル時代のオープンイノベーション」というテーマで、冨山和彦経営共創基盤IGPIグループ会長、Zoom、Box、Slackの代表者、本学教員の計8名が基調講演を行い、ニューノーマル時代におけるオープンイノベーションを進めていくうえでの大学の役割、ICTの環境、デジタル・トランスフォーメーション(DX、デジタル技術の活用による変革)の考え方等について説明しました。
シンポジウム<パート2>
「協働研究拠点の活動紹介」として、パネルディスカッションを行ないました。
パネラーとして、OI機構で活動している協働研究拠点企業である、東京電力ホールディングス株式会社、出光興産株式会社、株式会社デンソーの拠点代表者、大嶋OI機構副機構長・統括クリエイティブマネージャー・教授の4名が登壇し、また、若林信一OI機構新事業開拓クリエイティブマネージャーがモデレータを務め、大学が提供するオープンイノベーション環境に対する企業経営者の期待というテーマで、議論しました。
シンポジウム<パート3>
脱コロナ禍研究プロジェクトの紹介をテーマとして、本学の科学技術創成研究院の教員計7名による、コロナ禍から社会を再起動させるために有益な最新の研究内容が紹介されました。
今回のシンポジウムは、オンラインで開催することで、より多くの方々が世界各地から参加し、有益な時間を共有しました。また、バーチャル展示室では、シンポジウム参加者と出展者との交流の場を提供し、本学のオープンイノベーションの活動を広く知る機会となりました。オンラインのメリットも生かしたイベントとなりました。
コロナ禍で開催したこのシンポジウムの体験を生かし、次の前進へのエネルギーとし、皆さんと共にオープンイノベーションを牽引するよう努めます。
オープンイノベーション機構(OI機構)
OI機構は、本学の共同研究を本格的にマネージしていく組織です。産業界と密接に連携しつつ、新規事業開拓から社会実装までを目指した共同研究を進める協働研究拠点制度を中心に大型の共同研究を推進していきます。
日本の産業界と東工大が協働し、大学と企業が集う「大学城下町」を目指し、従来の大学に求められている"知の深化"に留まらない"知の探索"に取り組んでいます。
- 東京工業大学オープンイノベーション機構
- 科学技術創成研究院(IIR)
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