全固体電池の界面不純物制御により電池容量を2倍に 電気自動車の航続距離の増加や定置蓄電など、応用範囲の拡大に向けて
要点 不純物を含まない清浄な界面を作製すると、全固体電池の電池容量が倍増することを発見 放射光X線回折測定により、界面近傍のリチウム分布や結晶状態を明らかにした 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Article複数の外部刺激に応答する人工イオンチャネルを開発 難治性疾患の治療法確立やバイオセンサー等への応用に期待
要点 フッ素原子を含む非対称型の交互両親媒性分子を合成 生命現象の根幹を担う天然イオンチャネルと同様の機能を有する人工分子を開発 人工細胞の膜電位とチャネル遮断薬に応答、イオン輸送のON/OFFを自在に切り替え可能 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の佐々木崚大学院生、佐藤浩平助教および金原数教授は、東京大学...
View Article光合成における新しい電子伝達タンパク質を発見 光合成の高効率化の新手法開発に期待
要点 光合成の過程における光化学系I以降の電子伝達が植物の生育に重要 葉緑体で働く新しい光合成電子伝達タンパク質を同定 光化学系I以降の電子が過剰になった際、安全弁として働くことを発見 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View Articleぬか漬けたくあんを作る発酵微生物とおいしさのひみつ 地域の気候を反映した製法の違いが与える多様性
要点 秋田と愛知のたくあんの独自の製法が発酵微生物や成分に与える影響を解析 製法の違いが発酵微生物の種類や多様性に影響 塩を好む微生物が漬け込み中にグルタミン酸を生成している可能性 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View Article希土類を含まない世界最高クラスの酸素イオン伝導体を発見 燃料電池・センサー・電子材料等の開発を加速
要点 希土類を含まない六方ペロブスカイト関連酸化物の酸素イオン伝導体を発見し、世界最高クラスの酸素イオン伝導度、高い安定性と安全性を実現 結晶構造とイオン拡散経路の解析により、高い酸素イオン伝導度の原因を解明 革新的な燃料電池、酸素分離膜、触媒、センサー、電子材料等の開発を促進してエネルギー・環境分野(SDGsの目標7の達成)に貢献すると期待 概要 東京工業大学 理学院...
View ArticleヒトiPS細胞から小腸細胞の作製に成功 医薬品開発の新しい吸収性評価ツール細胞として期待
要点 コラーゲンビトリゲル膜を使用してヒトiPS細胞由来の小腸前駆細胞から小腸細胞(iPS-腸細胞)を作製 生体の小腸に近い薬物輸送能と薬物代謝能を確認 iPS-腸細胞の細胞膜透過性から医薬品の経口吸収性を予測可能 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の粂昭苑教授、白木伸明准教授、吉田晋平大学院生(博士後期課程3年、兼 塩野義製薬株式会社...
View Article単一分子の電気抵抗の“ゆらぎ”からDNA二重鎖形成反応のボトルネックを探る 遺伝子検査の性能向上の新戦略
要点 固体表面上でのDNAの二重鎖形成反応を分子スケールで観察 ボトルネック過程の制御により反応効率を2倍に向上 遺伝子検査の大幅な性能向上が期待 概要 東京工業大学 理学院 化学系の原島崇徳大学院生(博士後期課程2年)、西野智昭准教授らは、遺伝子検査の性能向上を目指して、DNA[用語1]二重鎖形成反応中の単一分子の動きを観察し、反応効率を向上させる新手法を開発した。...
View Article様々なモノに適用可能なフレキシブル非破壊検査シートを開発 自己整合成膜技術によるテラヘルツカメラパッチシートの実現
要点 カーボンナノチューブ膜の自立膜を任意の位置に配列させる自己整合成膜技術を開発 テラヘルツカメラパッチシートを開発し、自由度の高い非破壊検査応用を達成 未来のセンサーネットワーク用コンポーネントとして期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院の河野行雄准教授、理化学研究所...
View Article有害物のないアルカンとベンゼンの脱水素カップリング反応 粒子間の水素移動による反応促進効果を実証
要点 水素のみを副生成物とするクリーンなアルキルベンゼンの合成に成功 固体酸と担持金属の混合触媒系によるC-H結合の活性化と反応加速を実現 スラリー系における粒子間の水素移動を発見 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Article光合成機能の制御が生産性維持に重要であることを解明 植物の光合成酵素の制御スイッチを壊したら何が起こるのか
要点 ゲノム編集技術で植物の光合成酵素の機能制御スイッチを壊した 酵素そのものは常に活性化状態になった 通常の光条件では問題なく成長したが、変動光では成長が阻害された 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系 横地佑一大学院生(研究当時)と科学技術創成研究院...
View Articleテラヘルツ帯でのフェーズドアレイ無線機を実現 次世代無線通信システムの実用化へ大きな一歩
要点 200 GHz以上の周波数帯で動作するCMOSフェーズドアレイ[用語1]無線機を世界で初めて実現、通信に成功 新たに考案した双方向無線機によりアンテナ共有および高集積化を達成 スマートフォン等のモバイル機器に搭載可能 概要 東京工業大学 工学院...
View Articleらせん径の大きい拡張ヘリセン分子の合成に成功 芳香環の重なりに起因する独自の発光特性を発見
要点 複数のアントラセンを縮合することで、らせん径の大きい拡張ヘリセン分子の合成に成功 らせん径を大きくすることで、分子のねじれが緩やかで柔軟ならせん形構造を実現 巻き数が1を超える拡張ヘリセン分子において、芳香環の重なりに起因する独自の発光特性を発見 概要 東京工業大学 理学院...
View Article動物細胞の核膜における核膜孔複合体とラミンの結合の定量解析に成功 心筋症などの遺伝病における細胞病態の解明への一歩
要点 核膜を構成する核膜孔複合体とラミンの結合をコンピュータービジョンで定量解析。 ラミンのファイバー構造上での核膜孔複合体の分布を解明するとともに、結合に必要なタンパク質を発見。 心筋症や筋ジストロフィー、早老症などの遺伝病の細胞病態解明につながることを期待。 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センターの志見剛特任准教授は、ノースウエスタン大学(米国)のRobert...
View Articleエッジ端末に適した小型省電力プロセッサを実証 従来比3.8倍のエネルギー効率でヘルスケアIoTに道
要点 IoT化を促進する小型で省電力なプロセッサアーキテクチャを設計 65 nm CMOSプロセスを用いながら小型(1 mm×1 mm)プロセッサLSIの開発に成功 既存の最小プロセッサより2.7倍の電力効率、3.8倍のエネルギー効率を実現 条件次第ではアルカリボタン電池で約100日連続稼働可能 概要 東京工業大学 工学院...
View Article室温で結晶内の電子秩序が強誘電性を生み出すことを発見 超高速電子材料の実現へ
要点 強誘電体は現代産業の基幹材料の一つで、強誘電機能の抜本的向上が求められている。 イッテルビウムと鉄を含むセラミックス材料で、結晶内の電子の秩序が室温で強誘電性を生み出すことを第二次高調波発生と中性子散乱実験から見出した。 結晶のひずみを用いず電子移動を起源とする新しい強誘電体が、低抗電場、高耐久性、超高速応答を示す新材料として期待される。 概要 東京工業大学 理学院...
View Articleナノスケール量子計測からリン脂質の動きを捉えることに成功 創薬に向けた細胞診断への応用に期待
要点 薄い膜状にしたダイヤモンド量子センサーで、細胞の反応をつかさどる脂質二重層(細胞膜)中のリン脂質分子の動きをラベルフリー計測できる手法を開発。 量子センサーで脂質二重層中を動くリン脂質をナノNMR(~6 nm3)により計測し、リン脂質分子の動きを示す拡散係数を計測できることを実証した。...
View Article恐竜を絶滅させた小惑星の痕跡を衝突クレーター内に発見 全球に降り注いだイリジウムを含む衝突ダスト
要点 約6,600万年前の巨大クレーター内から、小惑星由来の元素を高濃度で含む地層を発見 イリジウムを多く含むダストは衝突により形成された堆積物の最上部に分布 大規模衝突による全球的な物質の拡散過程を理解するための重要な証拠 概要 東京工業大学 理学院 地球惑星科学系の石川晃准教授、海洋研究開発機構 高知コア研究所の富岡尚敬主任研究員、東京大学 大学院理学系研究科の後藤和久教授、東邦大学...
View Article陽子の中の反物質が持つ大きな非対称性の発見 反クォークの生成過程により物質の成り立ちを探る
要点 陽子中の反物質である反クォークの存在量を、反クォークの運動量が大きい領域で実験により測定した結果、反クォークのフレーバー対称性が大きく破れていることを発見した。 運動量が大きい領域で、反ダウンクォークは反アップクォークより50%も多く陽子中に存在することがわかった。 陽子の基本的性質を決める仕組みを解明する手がかりとして期待される結果である。 概要 東京工業大学 理学院...
View Article既存の化合物から1ステップで合成可能な新規機能性含ホウ素有機材料を開発
研究のポイント 既存の化合物から1ステップで合成可能 固体または溶液状態での優れた発光特性 有機半導体として魅力的な高い電子受容性 概要 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研)は、東京工業大学 科学技術創成研究院...
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