スーパーコンピュータ「富岳」を用いてGraph500の世界第1位を獲得 9期連続、ビッグデータ処理で重要なグラフ解析性能で首位
東京工業大学、理化学研究所、株式会社フィックスターズ、日本電信電話株式会社、富士通株式会社による共同研究グループ※は、スーパーコンピュータ「富岳」[用語1]を用いた測定結果を大幅に向上させ、大規模グラフ解析に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングである「Graph500」のBFS(Breadth-First...
View Article拡散誘起再結晶領域におけるカーケンドール効果の解明 高温での安定性と耐久性に優れた新規金属材料開発に期待
要点 異種金属界面の拡散誘起再結晶領域で生成するボイドの成長機構を解明。 実験的な観察と数値解析モデルからカーケンドールボイドの分布と量を定量化。 カーケンドール効果を利用した多孔質微細組織を持つ材料など、新たな高温金属材料の開発に期待。 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の小林郁夫准教授とMinho...
View Article令和6年能登半島地震における津波増大メカニズムを検証 能登半島・飯田湾における特異的な津波の要因を解明
要点 令和6年能登半島地震における津波の特徴を明らかにするため、数値解析を実施 飯田湾沖の浅い海域に津波エネルギーが集中するとともに、散乱波的な津波が重なり合ったことで局所的に津波が増大 甚大な被害は直接的には第一波ではなく、二次的に生じた短周期の津波に起因したと推測 概要 東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系の高木泰士教授、Nabiel Luthfi...
View Articleアルキルと芳香環のハイブリッドミセル 傘型両親媒性分子の新設計と新機能
要点 アルキル鎖と芳香環パネルを含む傘型両親媒性分子を設計 高い加熱・希釈安定性を持つハイブリッドミセルを水中で形成 新型ミセルによる巨大な色素や環状分子の効率捕捉を達成 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の遠藤匡哉大学院生(研究当時)、同 科学技術創成研究院...
View Article東工大の教員2人が電気化学会の2024年各賞を受賞
東京工業大学の教員2人が、公益社団法人電気化学会の2024年各賞を受賞しました。授賞式は、3月15日に行われました。 堀智 科学技術創成研究院 全固体電池研究センター 特任准教授 賞名 2024年電気化学会進歩賞(佐野賞) 業績題目 Li10GeP2S12型構造を持つLiイオン導電体の合成―導電機構の解明と全固体電池への応用― 堀智 Satoshi Hori|研究者検索システム...
View Articleゼオライト触媒におけるCuサイトと酸サイトの位置関係がメタン転換反応に与える影響 メタンとN2Oからメタノール、炭化水素を生成する手法の開発に貢献
要点 メタン転換用二元機能(Cuサイト、酸サイト)触媒[用語1]における各活性サイトの空間的位置関係がメタン転換活性へ与える影響を検討 ゼオライト中のCu量と酸量の割合の調整、あるいは二種類のゼオライトの物理混合によってサイト分布を制御 Cuサイトと酸サイト(ゼオライト骨格内Al原子)が均一に分布する触媒はメタノールの形成に有利 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Articleマルチフェロイック光触媒ナノ粒子による有機染料の高効率分解を確認 グリーンテクノロジーによりSDGsの達成に貢献
要点 簡易な水熱プロセスによりマルチフェロイックAu-BiFeO3光触媒ナノ粒子を作製 太陽エネルギー(可視光)を利用して有毒な有機染料を高効率に分解 ナノ粒子は磁石により容易に回収・リサイクル可能 グリーンエネルギーとグリーンテクノロジーによりSDGsの達成に貢献 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所のTso-Fu Mark...
View Articleマルチフェロイック酸化物の単一分域ナノドット化に成功 次世代低消費電力磁気メモリの構築へ前進
要点 マルチフェロイック酸化物をナノサイズのドット形状として合成することに成功 強誘電性・強磁性の単一分域が実現していることを確認 次世代の低消費電力不揮発性磁気メモリの構築へ大きく前進 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の小澤慶太大学院生(研究当時)、勝俣真綸大学院生(研究当時)、長瀬泰仁大学院生(研究当時)、同 科学技術創成研究院...
View Article非生物学的な嫌気的アンモニア酸化触媒を発見 新たな排水処理技術の開発や生命起源研究への貢献に期待
要点 酸素分子を使わず嫌気的にアンモニアを活性化する人工触媒を発見 37種類の鉱物材料に対するスクリーニングで硫酸銅が触媒となることを確認 富栄養化問題から窒素が関わる生命起源研究に新たな知見を提示 概要 東京工業大学 地球生命研究所(ELSI)の中村龍平教授(理化学研究所チームリーダー)、何道平研究員(研究当時、現...
View Articleマウス体内でがんの糖鎖構造を合成化学的に変換 糖鎖転移酵素阻害剤を用いた副作用のないがん治療
概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の田中克典教授(理化学研究所 開拓研究本部 田中生体機能合成化学研究室 主任研究員)、チャン・ツンチェ特任助教(研究当時)、アンバラ・プラディプタ助教、笠原隆継大学院生(修士課程2年(研究当時))、理化学研究所 開拓研究本部...
View Article東工大関係者6人が令和6年春の叙勲を受章
令和6年(2024年)春の叙勲において、長年に渡る教育研究の功労に対し、東京工業大学の石井志保子名誉教授、太田秀樹名誉教授、大津元一名誉教授、大町達夫名誉教授、小長井誠名誉教授、本藏義守名誉教授が瑞宝中綬章を受章しました。 石井志保子名誉教授 瑞宝中綬章 コメント 石井志保子名誉教授...
View Article世界最高のプロトン伝導度を示す完全水和した酸化物を発見 中低温で高性能な燃料電池につながる新しい材料設計戦略
要点 中低温で世界最高のプロトン伝導度を示す新物質BaSc0.8W0.2O2.8を発見。 高いプロトン伝導度の要因をプロトン濃度と拡散係数の観点から解明。 中低温で高性能なプロトンセラミック燃料電池(PCFC)などの開発に期待。 概要 東京工業大学 理学院...
View Article東工大の教員12人が令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞
東京工業大学の教員12人が、令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞、若手科学者賞)を受賞しました。表彰式は4月17日に文部科学省で行われました。 受賞者 科学技術賞(開発部門) 下坂正倫 情報理工学院 情報工学系 准教授 戸木田雅利 物質理工学院 応用化学系 教授 西村涼 物質理工学院 材料系 特任教授 科学技術賞(研究部門) 関口仁子 理学院 物理学系 教授 千葉明 工学院...
View Article革新的ポリマーを用いたタンパク質凝集阻害メカニズムの解明 タンパク質医薬品製造の効率化や神経変性疾患治療への応用に期待
要点 双性イオンポリマー(PSPB)によるタンパク質凝集阻害の複雑な分子メカニズムを先駆的に解明した。...
View Article東工大の研究者を動画で紹介 現代美術作家の志村信裕氏と制作
東京工業大学は現代美術作家の志村信裕氏と共同で、東工大の研究者を紹介する動画を制作しました。 本動画は志村氏が、理学院 数学系の正井秀俊助教と生命理工学院 生命理工学系の立花和則准教授にインタビューを行い制作されました。研究内容だけではない「研究者が持つ興味」、「研究のおもしろさ」に焦点を当て、研究者の日常風景とともにドキュメンタリー形式で紹介しています。 正井秀俊助教 立花和則准教授...
View Articleハロゲン結合により光誘起構造変化が伝播する機構を解明 分子性結晶における分子間相互作用の役割の理解に進展
要点 複合機能性金属錯体結晶で起こる光誘起構造変化ダイナミクスとそのメカニズムを明らかにした。 極短時間光パルスと電子線パルスを用いた時間分解測定と量子化学計算を組み合わせ、サブピコ秒時間分解能での結晶構造および電子密度分布変化を調べた。 分子の集合体における分子間相互作用の果たす役割を理解する手がかりとなった。 概要 東京工業大学 理学院 化学系の石川忠彦助教と腰原伸也教授、神戸大学...
View Article入れ子状にした物質への光照射で生じる新しいエネルギー現象を観測
カーボンナノチューブを窒化ホウ素ナノチューブで包んで入れ子状にした筒形の構造体に光を照射すると、両者の間に電子の抜け道が発現することを発見しました。超高速光デバイスの開発や光照射で生じる電子などの超高速操作、デバイスの効率的排熱など、幅広い分野への応用が期待できます。 概要...
View Articleグラフェンと炭化ケイ素の間で超伝導を支える金属層 大規模量子コンピュータに向けた素子の微細化に貢献
要点 2次元超伝導体であるグラフェン-カルシウム化合物において支持基板界面に形成したカルシウム金属層を発見。 界面構造の制御によって転移温度を向上できることを証明。 大規模量子コンピュータに求められる素子の微細化につながると期待。 概要 東京工業大学 理学院 物理学系の一ノ倉聖助教、德田啓大学院生(研究当時)、平原徹教授、豊田雅之助教(研究当時)、斎藤晋名誉教授、自然科学研究機構...
View Articleグリーン合成技術の創出を目指し「つばめBHBグリーンアンモニア協働研究拠点」を設置
東京工業大学(以下、東工大)は、つばめBHB株式会社(以下、つばめBHB)と、アンモニアの合成・利用のための高効率触媒に関する研究を行う「つばめBHBグリーンアンモニア協働研究拠点」を東工大オープンイノベーション機構の支援により設置し、6月5日に協定締結の調印式を行いました。 (左から)つばめBHB 中村公治 代表取締役CEOと東工大 益一哉 学長...
View Article東工大のスパコンTSUBAME4.0の運用を開始 「もっとみんなのスパコン」として幅広く研究・教育を支援
東京工業大学 学術国際情報センター(以下、GSIC)は、次世代スパコン「TSUBAME4.0」を4月1日に稼働開始しました。 「みんなのスパコン」から「もっとみんなのスパコン」へ...
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