「二酸化炭素の資源化」を実現する新たな反応系をデザイン 非平衡プラズマでCO2転換効率を大幅に向上
要点 2050年カーボンニュートラル社会の早期実現に資するCO2転換技術を開発 プラズマによってCO2を不安定化することで、反応効率を高めることに成功 プラズマと合金触媒の協奏効果を、実験的・計算的に実証 概要 東京工業大学 工学院 機械系の野崎智洋教授、キム・デヨン(Kim Dae-Yeong)大学院生(博士後期課程2年生)、北海道大学...
View ArticleNHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」に中島岳志教授が出演
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の中島岳志教授が、NHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達 UA×中島岳志」に出演します。 7月25日放送のEP1では、中島教授が今年で歌手生活28年目を迎えるUAさんの曲作りや世界観に迫ります。そして8月1日放送のEP2では、UAさんが大岡山キャンパスを訪れ、中島教授の政治学者としてのルーツなどについて語り合います。...
View Articleパンゲア超大陸の大気循環の謎を解明!
東京工業大学理学院地球惑星科学系博士後期課程、地球生命研究所(ELSI)関根研究室の庄崎弘基大学院生(高知大学理学部卒業生)と、高知大学自然科学系理工学部門の長谷川精講師が、米国中西部に広く分布する約2億年前の砂漠の地層を調査し、これまで大きな謎となっていたパンゲア超大陸の大気循環の解明に成功しました。...
View Articleトンネル構造をもつマンガン酸化物のナノ粒子触媒を合成 触媒・電極材料・吸着材への応用に期待
要点 トンネル構造をもつマンガン酸化物ナノ粒子の効率的な合成手法を開発 世界トップの表面積をもつマンガン酸化物触媒として酸化反応を効率的に促進 微粒子化に伴う触媒性能の低下がない高品質のナノ粒子触媒 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Articleヒト多能性幹細胞におけるメチオニン代謝と亜鉛動態の関係性を解明 培養液内の栄養が細胞分化のカギを握る
要点 メチオニンは細胞内亜鉛濃度を制御することで幹細胞の未分化状態の維持に寄与。 多能性幹細胞では亜鉛欠乏により、増殖抑制、亜鉛要求性酵素の活性低下、メチオニン代謝の変動が起き、分化状態へ変化。 メチオニン欠乏と亜鉛欠乏を組み合わせることで、幹細胞から機能的な成熟膵臓β細胞への分化誘導に成功。 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系のErinn Sim...
View Article蛍光分子への橋かけ構造の導入により1分子で孤立して高効率発光する固体材料を開発 結晶構造の多様性向上で新たな有機系デバイス実現に貢献
要点 剛直な有機π電子系の蛍光色素分子にやわらかな橋かけ構造を導入することで、結晶中で色素が周囲の分子の影響を受けず、1分子で強く発光する材料を創製 結晶中での分子の密な充填と分子間の電子的な相互作用の阻害を同時に達成 有機π電子系分子の結晶構造の多様性を拡大し、有機エレクトロニクスの開発に貢献 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の下村祥通大学院生および小西玄一准教授と、同大 理学院...
View Article無機化合物の2つの基本構造の共存と制御を達成 環境浄化や人工光合成の実現に向けた新たな材料設計指針を提示
概要 NaCl(塩化ナトリウム)に代表される岩塩型構造[用語1a]とCaF2(フッ化カルシウム)に代表される蛍石型構造[用語1b]は、無機化合物において、最も基本的な結晶構造です。また、岩塩構造の層(岩塩層)を持つ化合物や蛍石型構造の層(蛍石層)を持つ化合物も数多く知られています。 東京工業大学 理学院 化学系の八島正知教授と藤井孝太郎助教は、京都大学...
View Article機械学習を用いた高分子コーティング膜の設計効率化 低コスト化・開発期間短縮を実現する防汚特性予測の新手法確立
要点 実験と理論計算を組み合わせてデータセットを構築し、AI(機械学習)を用いて、さまざまな高分子コーティング膜の血液に対する防汚特性の正確な予測に成功。 機械学習によって防汚特性を発現する高分子コーティング膜の構造規則性を解明。 仮想的に設計された材料を計算機上でスクリーニングすることで、高分子コーティング膜の開発プロセスの加速が期待される。 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Article色素増感型光触媒の太陽光エネルギー変換効率を大幅に向上 人工光合成実現に向けたブレイクスルー技術として期待
要点 色素増感型光触媒を表面修飾することで、水分解反応の効率を従来の約100倍に向上 水分解反応効率の向上は、反応進行を阻害する逆反応を抑制したことに起因 緑色植物の光合成並みの太陽光エネルギー変換効率を実現 概要 東京工業大学 理学院...
View Article大規模かつ正確なヒトゲノム改変技術を確立 ヒトゲノム非遺伝子領域の完全理解に向けて
要点 10万塩基対規模のヒトゲノム領域を正確に改変可能なゲノム工学技術UKiSを開発。 UKiSによってイントロンやトランスポゾンなどの非遺伝子ゲノム領域を欠損し、それらの領域が遺伝子発現に影響を及ぼすことを確認。 UKiSはiPS細胞にも適用できるため、治療用の高機能ヒト細胞の開発など創薬分野でも利用可能。 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View Article田中祐圭准教授と星野歩子准教授が第6回「バイオインダストリー奨励賞」を受賞
東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の田中祐圭准教授と生命理工学院 生命理工学系の星野歩子准教授が7月15日、第6回「バイオインダストリー奨励賞」を受賞しました。 田中准教授は「バイオミネラリゼーションによる機能性ナノ粒子の精密グリーン合成」により、また、星野准教授は「臓器特異的転移を司るがん細胞由来エクソソームを用いた転移抑制治療と予測診断の開発」によりそれぞれ受賞しました。...
View Articleダイヤモンド量子イメージング、心臓が作る磁場をミリメートルスケールで可視化 心疾患の発生機構解明に向けた新たなツール
要点 ラットの心臓鼓動が作る磁場を、ミリメートルスケールで可視化することに成功 ミリメートルスケールという高い分解能は、小型ヘッドに搭載したダイヤモンド量子センサを、心臓表面から1ミリメートルの距離で走査しながら磁場を測定することで実現 本技術は、不整頻脈等の心疾患の発生・成長の機構を解明するための強力なツールとなることが期待 概要 東京工業大学 工学院...
View Articleペンギンの体表は流体摩擦抵抗を低減 レーザ加工によりペンギン肌リブレットフィルムを実現
要点 ペンギンの羽毛が体表に形成する微小な列状の凹凸を、リブレット(微小な列状突起の集合)と見なして形状計測した。 計測されたペンギン体表の微小形状を模倣したリブレットフィルムをレーザ加工で実現し、流体摩擦抵抗低減効果および流速方向変化への強さを明らかにした。 本実験により、ペンギンの体表の羽毛が遊泳中の摩擦抵抗を低減することが、世界で初めて示唆された。 概要 東京工業大学 工学院...
View Article未来を実現するための研究支援「DLab Challenge 2022」に3研究を採択
東京工業大学未来社会DESIGN機構(DLab)は「DLab Challenge 2022」(未来社会DESIGN 機構研究奨励支援金)による支援に3件の研究テーマを採択し、7月8日に支援決定通知書授与式を開催しました。 前列左から、磯部准教授、船越准教授、大橋准教授 後列左から、佐藤勲DLab機構長、長谷川准教授、白根准教授、大竹尚登DLab副機構長 DLab...
View ArticleDNA/RNA中の電子移動速度を1分子測定 PCRを必要としない、1本のDNA/RNAを1分子検出・診断する新技術
要点 DNA中の電子移動速度を1分子測定 電子移動速度の違いから、病理標本上でmRNA中の点変異を1分子診断 DNA/RNAの1分子検出・診断が可能に 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の丸山厚教授は、大阪大学 産業科学研究所の川井清彦准教授、ファン・シュヤ(Fan Shuya)大学院生(工学研究科博士後期課程)、藤塚守教授らの研究グループ、修文大学...
View Article2次元物質を用いたスピン流版太陽電池 新しい光スピントロニクス機能の実現に向けて
要点 ファンデルワールス物質の薄膜において、ギガヘルツ帯からテラヘルツ帯の電磁波を使って大きなスピン流を実現する方法を理論的に提案した。 ファンデルワールス物質の一種であるCrハライド系における光誘起スピン流を非線形理論を用いて詳細に調べ、この物質で大きなスピン流が生じることを理論的に予測した。...
View Article可視光を駆動力とした高選択的かつ高効率な二酸化炭素変換を実現 貴金属・希少金属を用いない固体光触媒の開発を加速
要点 CO2変換のための、貴金属・希少金属を含まない新しい固体光触媒を開発。 鉛-硫黄結合を有する配位高分子を用いた光触媒が、可視光を当てると世界最高レベルの性能でCO2を還元。水素の生成や貯蔵に有用なギ酸へと変換する。 CO2の変換やクリーンエネルギーの活用促進で脱炭素社会の実現に道を開く。 概要 東京工業大学 理学院 化学系の鎌倉吉伸特任助教と前田和彦教授、関西学院大学 理学部...
View Article所望の香りの印象を実現するセンシングデータの探索 IT技術を利用した香り創作に期待
要点 匂い印象のスコアから対応するセンシングデータを探索する方法を世界で初めて提案 センシングデータを更新しながら目標とする匂い印象を探索する逆問題を解くアプローチを採用 センシングデータに対応する香りを合成することで、所望の香りを創作するIT技術の実現に期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の中本高道教授と工学院...
View Article赤色蛍光タンパク質型cGMPセンサーの開発と多色イメージングへの応用 新たな蛍光色で細胞内のcGMP動態を可視化
要点 生命現象に必要不可欠な細胞内cGMP動態を可視化解析できる、赤色蛍光タンパク質センサーの開発に成功しました。 本研究で開発した蛍光タンパク質センサーは、cGMPに応答して蛍光輝度が約6.7倍に上昇します。また、別の細胞内分子を可視化するセンサーと併用することで、2色イメージングが可能です。...
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