極低消費電力のデジタル位相同期回路を開発 IoT社会を支える電子部品
要点 電子機器に組み込むデジタル位相同期回路[用語1]の低消費電力化を実現 サブサンプリングとサンプリングを組み合わせて従来よりも60%の電力削減を実現 エネルギー効率を重視するSoCなどへの応用を期待 概要 東京工業大学 工学院 電気電子系の岡田健一准教授らの研究グループは、極低消費電力で動作する分数分周タイプ[用語2]のデジタル位相同期回路(PLL、phase locked...
View Article5G向けミリ波無線機の省面積化に成功 安価な集積回路で実現、5G無線機の低コスト化に貢献
要点 伝送速度を向上させる二偏波MIMO対応の28 GHz帯5G向けフェーズドアレイ無線機を開発 安価で量産可能なシリコンCMOS集積回路チップにより実現 双方向性トランシーバ技術は5Gだけでなく様々な無線通信に適用可能 概要 東京工業大学 工学院...
View Article超省エネ・小型の原子時計の開発に成功 自動車やスマートフォン、小型衛星などにも搭載可能な高精度時計
要点 これまで不可能だった小型電子機器に搭載できる原子時計を開発 従来型の大きな原子時計と同等の周波数安定度を実現、消費電力、サイズを一桁以上低減 政府が進めるIoTが支えるソサエティ5.0(超スマート社会)の実現にも貢献 概要 国立大学法人 東京工業大学、株式会社 リコー、国立研究開発法人...
View Article共同作業は多人数ほどうまくいく 複数ロボットによる作業にも適用可能
要点 共同で運動作業を行うとき、グループの人数が多いほど各メンバーの運動パフォーマンスが向上 グループの目標を触覚で感知し、動きを合わせることが判明 複数のロボットが共同作業を行う時のアルゴリズムを作り出すことも可能に 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 バイオインタフェース研究ユニットの髙木 敦士特任助教、インペリアル・カレッジ・ロンドンのエティエン・バーデット教授、東京大学...
View ArticleNHK Eテレ「サイエンスZERO」に波多野睦子教授、岩﨑孝之准教授が出演 ダイヤモンドがなんでセンサーになるの?
本学 工学院 電気電子系の波多野睦子教授、岩﨑孝之准教授がNHK Eテレ「サイエンスZERO」に出演します。 「サイエンスZERO」は、私たちの未来を変えるかもしれない最先端の科学と技術を紹介する番組です。波多野教授と岩﨑准教授が取り組む、ダイヤモンドを用いた高感度な量子センサが紹介されます。 ナビゲーターの小島瑠璃子さん(左)と波多野睦子教授(右)(NHKスタジオにて)...
View Article東工大グローバル水素エネルギー研究ユニット 第4回公開シンポジウム開催報告
東工大グローバル水素エネルギー研究ユニット(GHEU)は、未来の「水素社会」に向けて、水素の利用体系について総合的かつ技術的な検討を進め、産官学の連携の下、さまざまな活動を展開しています。 加えて、国内外の水素利用技術の現状と将来展望を関係者の間で共有するために、公開シンポジウムを1年に1回開催しています。...
View ArticleTBSテレビ「未来の起源」に沖野研究室の学生が出演
本学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 沖野晃俊研究室の吉田真優子さん(工学院 電気電子系 修士課程1年)が、TBS「未来の起源」に出演します。 内視鏡に組み込んで低温止血を行う、小型大気圧プラズマジェットの研究が紹介されます。 吉田真優子さんのコメント...
View Article水素結合を利用して高分子トランジスタを開発 デジタル回路や熱電変換素子、太陽電池などへの応用にめど
要点 電子移動度7.16 cm2 V-1 s-1の電子輸送型高分子トランジスタを開発 分子内水素結合を利用することで高分子の平面性を最適化 非常に小さい分子間距離3.40Åを有する結晶性薄膜を形成 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の王洋博士研究員と道信剛志准教授らは、世界最高レベルの電子移動度7.16 cm2 V-1...
View Article和歌山以南の温帯域が準絶滅危惧種のサンゴの避難場所として機能 サンゴの遺伝子解析による生物集団の安定性の評価
発表のポイント 亜熱帯域から温帯域にかけて広域に生息するクシハダミドリイシの遺伝子解析を行い、サンゴの地域絶滅リスクを評価。 温帯域の一部はサンゴの絶滅リスクが低いこと、そして全てのサンゴ種が亜熱帯域から温帯域へ簡単には移動できないことを解明。 温帯域の一部は準絶滅危惧種サンゴの避難場所として機能。亜熱帯域のサンゴを継続して保存することが重要。 概要...
View Article藤枝俊宣講師がバイオマテリアル・サイエンス誌の新進研究者2019に選定
生命理工学院 生命理工学系の藤枝俊宣講師が、イギリス王立化学会が発行するバイオマテリアル・サイエンス(Biomaterial Science)誌の新進研究者(Emerging Investigators) 2019に選定されました。...
View Article気候変動による影響の連鎖の可視化に成功 地球温暖化問題の全体像を人々が理解することに貢献
概要 地球温暖化は人間社会や自然環境に様々な問題を引き起こし、ある問題が別の問題を引き起こすというように、「影響の連鎖」が生じます。国立研究開発法人 国立環境研究所(以下「国立環境研究所」という。)、国立大学法人 東京大学、国立大学法人 東京工業大学(環境・社会理工学院 土木・環境工学系 鼎...
View Article第1回URA合同研修会(東京工業大学・自然科学研究機構主催)開催報告
東京工業大学と大学共同利用機関法人・自然科学研究機構※が主催する「第1回URA合同研修会」が2月12日、東工大田町キャンパスのキャンパス・イノベーションセンター(CIC)で開かれました。リサーチ・アドミニストレーター(URA)など大学や研究機関で研究者を支援する人材のスキルアップとネットワーキングが目的で、東工大と自然科学研究機構から計43名のURA等が受講しました。 自然科学研究機構...
View Article物質中の電気分極を制御することに成功 強弾性や負熱膨張も実現
要点 正方晶ペロブスカイト酸化物の構造の歪みを制御 通信や半導体分野で利用できる熱膨張しない新たな物質の開発に道 同様の構造を持つ鉛を含まない化合物への応用を期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の東正樹教授、尾形昂洋大学院生、山本孟大学院生(現・東北大学助教)、科学技術創成研究院のJürgen...
View Article小山二三夫教授が米国光学会 2019年ホロニャック賞を受賞
科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の小山二三夫教授が、米国光学会(The Optical Society、以下OSA)から、2019年ホロニャック賞(2019 Nick Holonyak, Jr. Award)を受賞することが決まりました。小山教授の業績として「面発光レーザフォトニクスとその集積技術への顕著な貢献」が認められ、2019年受賞者として選出されたものです。...
View Articleシリコンフォトニクス技術による光渦多重器を開発 光渦多重通信の実用化へ大きく前進
要点 光通信帯域に対応した光渦多重器の開発に成功 波長無依存性な光渦合分波を実現 次世代の大容量データ伝送のコアデバイスとして期待される 概要 東京工業大学...
View Articleテラヘルツ集光デバイスによる非侵襲医用撮影を実現 周波数の任意可変技術でマウス臓器の透過観測に成功
要点 テラヘルツ光を波長より小さな領域に集光可能なデバイスを開発 デバイスを回転させるという簡便な方法で集光周波数のチューニングを実現 マウス臓器の微小域の分光スペクトル及び臓器特異的な透過画像の観測に成功 患者にとって負担の少ない非侵襲的画像診断・治療方針の確立が期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Articleリチウムイオン電池の充放電反応を超高速化 充電時間の短縮と高性能化への道を拓く
要点 1分未満の充電時間で電池最大容量の半分以上の充電を確認 チタン酸バリウムのナノ粒子を担持した薄膜正極で電極反応を定量的解析 担持物近傍の正極上にて電極副反応が抑制されることを発見 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の伊藤満教授、安井伸太郎助教、物質理工学院 材料系の安原颯大学院生らは、岡山大学 大学院自然科学研究科...
View Article平成30年度手島精一記念研究賞 授与式を挙行
2月21日、大岡山キャンパス東工大蔵前会館くらまえホールで、手島精一記念研究賞の授与式が行われました。授与式には各賞受賞者のほか、本学関係者、本学同窓会組織である一般社団法人蔵前工業会の理事長および事務局長、元手島工業教育資金団役員が出席しました。...
View Article世界最長10 mの超長尺多関節ロボットアームで、水平方向10 kg保持を達成 廃炉調査への利用可能性を2019年度中に検討予定
NEDOと東京工業大学は、狭い場所に進入できる細くて長いロボットの開発に取り組み、世界最長となる全長10 mの超長尺多関節ロボットアームを2018年9月に開発し、今回、アーム手先で10 kgの物体を水平方向に保持できることを実証しました。 図1. アーム手先で10 kgの水平方向保持を実証...
View Article最先端エッジAI技術を活用した牛の行動観察システムを共同開発 酪農・畜産業におけるアニマルウェルフェア向上を目指して実証実験を開始
東京工業大学、信州大学および電通国際情報サービス(以下、ISID)の共同プロジェクトチームは、東京工業大学COI(COI=センター・オブ・イノベーション。以下、東工大COI)『サイレントボイス[用語1]との共感』地球インクルーシブセンシング研究拠点のもと、最先端エッジAI[用語2]技術を活用した牛の行動観察システムを開発しました。2021年の社会実装を目指し、信州大学農学部で2019年4月から202...
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