東京工業大学と大学共同利用機関法人・自然科学研究機構※が主催する「第1回URA合同研修会」が2月12日、東工大田町キャンパスのキャンパス・イノベーションセンター(CIC)で開かれました。リサーチ・アドミニストレーター(URA)など大学や研究機関で研究者を支援する人材のスキルアップとネットワーキングが目的で、東工大と自然科学研究機構から計43名のURA等が受講しました。
研修会では、URAに関わりの深い5つのテーマについて、両機関の講師6名が講演し、予定時間をオーバーして活発な質疑応答が行われました。
テーマ別研修
- 1.
- 研究戦略と研究IRについて
「Research Mapができるまで」(東工大 研究・産学連携本部 松林真奈美URA)
「共同利用・共同研究の可視化」(自然科学研究機構 研究力強化推進本部 壁谷如洋URA) - 2.
- プレアワードについて
「攻めの産学連携活動に向けて」(東工大 桑田薫副学長(研究企画担当)/学長特別補佐) - 3.
- ポストアワードについて
「URAが主導する大型国際プロジェクト推進について」(自然科学研究機構 核融合科学研究所 笠原寛史准教授(URA)) - 4.
- 国際広報について
「国立天文台における国際広報の試み」(自然科学研究機構 国立天文台 山岡均准教授) - 5.
- 産学連携について
「知的財産について」(東工大 研究・産学連携本部 武重竜男特任教授)
また、短い時間に自分の言いたいことを相手に分かりやすく簡潔に伝えるトレーニングを目的に、1分間の“自己紹介プレゼンテーション”も行われ、受講者全員が自身の担当業務、日頃の課題・悩み等を共有しました。中には1分間に何度も会場の笑いを誘う人も現れ、会場は大いに盛り上がりました。
受講者からは「他機関のURA等から具体的な活動内容や課題等を直接聞く機会は貴重であり、興味深く勉強になった」など好評でした。
URAは大学などの研究機関において研究者を支援し、研究マネジメントの一翼を担う高度専門人材です。多くの研究機関で導入され、研究者とともに新たな研究プロジェクトの立上げや、その管理・運営などを支援しています。本学では、研究・産学連携本部に所属するURAをはじめ、部局付のURAや一部の研究プロジェクトで専任されるURAなどが活動しています。
- ※
- 自然科学研究機構(NINS)は、宇宙、エネルギー、物質、生命等に係る大学共同利用機関(国立天文台、核融合科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所)を設置・運営しています。国際的・先端的な研究を推進する自然科学分野の国際的研究拠点として、全国の大学等の研究者に共同利用・共同研究の場を提供しています。
- 東京工業大学 URA
- 学内の異分野融合をテーマに「Tokyo Tech Research Festival 2018」を開催|東工大ニュース
- リベラルアーツ研究教育院とURA(リサーチ・アドミニストレーター)との情報交換会を開催|東工大ニュース
- 自然科学研究機構(NINS)ホームページ