ポリマー化技術により肝臓がん幹細胞の標的化を実現
要点 新しいドラッグ・デリバリー・システムを構築し、がん幹細胞の特性に照準を合わせた創薬を実現した。 本ドラッグ・デリバリー・システムと既存の抗がん剤を組み合わせることにより、抗腫瘍効果が増強した。 動物実験で効果と安全性を確認することで、将来的に臨床応用が期待される。 概要 大阪大学 大学院医学系研究科の俊山礼志 大学院生(卒業生)、今野雅允 寄附講座講師(先進癌薬物療法開発学寄附講座)、石井秀始...
View Article植物はどのようにして眠るのか 植物が夜に光合成の酵素を眠らせるしくみを解明
要点 酸化還元制御は明・暗に応じて光合成をオン・オフするスイッチ機能 オフ側で働く分子機構を発見、夜間の糖代謝を抑える省エネなしくみを解明 環境適応型作物の設計など応用研究への展開に期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article協奏的動きがもたらす多価イオン拡散の促進現象を発見 リチウムイオン蓄電池よりも性能の高い次世代蓄電池の開発促進に期待
概要 東北大学金属材料研究所(金研)は、東京工業大学と共同で、一価イオンのLi+と多価イオンであるMg2+の相互作用により、通常は遅い正極中での多価イオン拡散(移動)が、顕著に促進される現象を初めて発見しました。これにより、多価イオンを用いる次世代蓄電池系の開発促進が期待されます。 図1. Li+とMg2+の協奏的動きによるMg2+の拡散障壁の低減...
View ArticleTBSテレビ「未来の起源」に河野研究室の学生が出演
本学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 河野行雄研究室の李 恒さん(工学院 電気電子系 修士課程1年)が、TBS「未来の起源」に出演します。 「指先につけるだけで非破壊検査が出来るデバイス」の研究について紹介されます。 李 恒さんのコメント この度、カーボンナノチューブフィルムに基づくフレキシブルでウェアラブルなテラヘルツ検査デバイスについて取材していただきました。...
View Article研究動画「再生可能エネルギーを作る人工光合成」を公開
植物の光合成のように、太陽の光をエネルギーに変換する「人工光合成」について、その仕組みや最新の研究成果を分かりやすくまとめた動画(5分間)を公開しました。...
View Articleオイル生産性が飛躍的に向上したスーパー藻類を作出 バイオ燃料生産における最大の壁を打破
要点 藻類のオイル生産性向上を阻害していた課題を解決 オイル生産と細胞増殖を両立しながらオイル生産性を飛躍的に向上 バイオ燃料生産の実用化への道を拓く 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article安定かつ高伝導度の単分子ワイヤーを開発 金属錯体の導入で実現、分子エレクトロニクスへ道
要点 不安定な炭素原子鎖「ポリイン」へ金属錯体を導入することで高性能化に成功 金属錯体の配位子と呼ばれる部分が自己反応を防ぎ、安定化を達成 単一分子の電気伝導度計測により高い伝導性を解明 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の田中裕也助教、加藤佑弥大学院生(当時)、穐田宗隆教授、元素戦略研究センターの多田朋史准教授、理学院...
View Article高感度な酸素センサータンパク質を開発 生体内の酸素状態を簡便にモニタリング
要点 蛍光タンパク質を利用した酸素センサーの開発に成功 蛍光の消光を作動原理にして酸素濃度を明らかに 非侵襲で簡便に生体内の酸素環境を確認 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の野亦次郎助教と久堀徹教授は、蛍光タンパク質をベースとした新規酸素センサータンパク質「ANA (anaerobic/aerobic sensing fluorescence...
View Article超新星爆発ニュートリノで宇宙核時計テクネチウム98が生成されることを予言 ニュートリノ天体観測及び始原的隕石の分析による検証が期待される
発表のポイント 超新星爆発で発生するニュートリノによって新しい核種が生成されるが、6種類のニュートリノの中で反電子ニュートリノによる生成の寄与が大きい核種は知られていなかった。 理論計算によって、天然に存在しないテクネチウム98がニュートリノで生成されること及び、反電子ニュートリノの寄与が大きいことを発見した。 本成果は原始中性子星から放出された反電子ニュートリノの平均エネルギーの評価に寄与する。...
View Article平成30年度「東工大挑戦的研究賞」授賞式を実施-独創性豊かな若手研究者に-
平成30年度「東工大挑戦的研究賞」授賞式が9月12日に行われました。 受賞者との記念撮影 授賞式の様子 金澤輝代士助教によるプレゼンテーション 石﨑孝幸助教によるプレゼンテーション 門之園哲哉助教によるプレゼンテーション...
View Article大佛俊泰教授 地域防災計画について語る ―BBC ニュース アラビックに登場
環境・社会理工学院 建築学系の大佛俊泰教授が英国放送協会(BBC)ニュース アラビック(本部:英国)の世界のテクノロジーとイノベーションを紹介する「フォー テック(4Tech)」に出演しました。番組は、8月25日からBBC ニュース アラビックのウェブサイトで公開されています。 収録の様子 大岡山キャンパス近辺で防災対策について説明する大佛教授 BBC ニュース...
View Article有害元素フリーの高効率青色発光体を実現 LEDをマイルドな製造環境で作製可能に
ポイント 蛍光量子効率90%の青色蛍光体を開発 有害元素を含まず室温で溶液から合成可能 電子注入層、正孔注入層の組み合わせでLEDの作製可能...
View ArticleTBSテレビ「未来の起源」に科学技術創成研究院の吉田啓亮助教が出演
科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の吉田啓亮助教が、TBS「未来の起源」に出演します。 植物が夜に光合成をオフにするメカニズムの研究について紹介されます。 吉田助教のコメント...
View Article原子の対称性を超えるナノ物質を発見 次世代電子材料・磁性材料を生み出す新たな指針
要点 球対称の原子より高い対称性[用語1]を持つナノ物質の存在を理論的に証明 既存物質ではありえないほど、多くのエネルギー状態が重なる 多く重なったエネルギー状態を利用した次世代の電子・磁性材料の開発に期待 概要 東京工業大学...
View Articleキチン加水分解酵素は熱ゆらぎを利用して一方向に動きながら結晶性バイオマスを分解する分子モノレールカーである
発表者 中村彰彦(自然科学研究機構分子科学研究所 助教) 岡崎圭一(自然科学研究機構分子科学研究所 特任准教授) 古田忠臣(東京工業大学 生命理工学院 助教) 櫻井実(東京工業大学 バイオ研究基盤支援総合センター 教授) 飯野亮太(自然科学研究機構分子科学研究所 教授) 要点 キチン加水分解酵素SmChiAを金ナノ粒子で可視化し、結晶性キチンの脱結晶化と分解を伴う1...
View Article「イノベーション・ジャパン2018」大学組織展示 出展報告
東京工業大学は8月30日、31日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた「イノベーション・ジャパン2018~大学見本市&ビジネスマッチング~」の「大学組織展示」に出展しました。大学組織展示は、大学と産業界との間で新たなパートナーシップを創造することを目的に、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が主催する「大学見本市ゾーン」で開催され、58大学が出展しました。...
View Article多元合金ナノ粒子の新たな合成手法を開発 不可能だった5種類を超える元素のハイブリッド化を実現
要点 5種類以上の金属を含んだナノ粒子を合成する手法を開発 多様な金属元素の種類や比率などを制御 新しい物質群の発見や次世代機能性材料の創出に期待 概要 東京工業大学...
View Article13個の金属原子を三次元型にサンドイッチした有機金属ナノクラスターの開発に成功
要点 三次元サンドイッチ型構造をもつ安定なキューブ状有機金属ナノクラスターが形成されることを発見 サンドイッチ構造内にバルク金属内と同じ最密充填金属構造が形成されることを発見 触媒や材料として注目される金属ナノクラスターの新しい分子設計方法を開発 概要 東京工業大学 村橋哲郎教授、山本浩二助教ら、京都大学...
View Article平成30年度「末松賞『ディジタル技術の基礎と展開』支援」採択者決定
平成30年度「末松賞『ディジタル技術の基礎と展開』支援」(以下、「本支援」)採択者が学内外の審査員による審査を経て決定し、9月12日に授賞式を執り行いました。 末松栄誉教授と授賞者を囲んでの記念写真...
View Article