科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の小山二三夫教授が、第27回(2018年度)大川賞を受賞することが決定しました。
大川賞は情報・通信分野における研究、技術開発および事業において顕著な社会的貢献をした研究者の労に報い、その功績を表彰すると共に、情報・通信分野のさらなる発展と啓蒙に寄与することを目的とした国際賞です。日本における情報通信産業の草創期の立ち上げに貢献し、株式会社CSK(現SCSK株式会社の前身の一つ)を創業した故大川功氏が中心となって設立された公益財団法人 大川情報通信基金(略称:大川財団)が、原則として日本人の研究者1名、海外の研究者1名の計2名を毎年、表彰しています。
海外研究者からは、米国カリフォルニア大学バークレー校 工学部のコンスタンス・チャン-ハスナイン教授の受賞が決定しています。
今回の受賞は、小山教授の「光通信、光センシングの高度化に向けた超高速変調、ビーム偏向機能集積化による面発光レーザーフォトニクスへの顕著な貢献」に対して授与されるものです。
小山教授のコメント
私の研究対象である面発光レーザーは、本学の伊賀健一名誉教授・元学長が1977年に発明した半導体レーザーです。近年、インターネットや携帯端末の普及により、データセンター内の大規模光インターコネクト、高精細レーザープリンタ、携帯端末での3D光センサなど、その応用分野は多岐にわたり、IoTの進展により、さらに研究開発が加速しています。今回の受賞は、恩師の末松安晴先生と伊賀健一先生のご指導と、これまで一緒に研究を進めてきた同僚の研究者、大学院学生など、多くの方々のご努力と貢献によるもので、深く感謝したいと思います。永年にわたる友人でもある、カリフォルニア大学バークレー校のコンスタンス・チャン-ハスナイン教授と同時に受賞できることは、この上ない光栄と喜びです。これからも、この受賞を励みに、東工大の強みと伝統を活かして、今後も研究に邁進していきたいと思っています。
贈呈式は、2018年11月7日(水)に東京で行われる予定です。
なお、本学関係者としては、第11回に飯島泰藏名誉教授、第15回に末松安晴栄誉教授、第22回に古井貞熙栄誉教授が同賞を受賞しています。
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