新しいシート状物質「ホウ化水素シート(ボロファン)」の誕生 ~優れた水素吸蔵性能を有する新材料~
研究成果のポイント 1. 電子材料や水素吸蔵材料として利用できる優れた特性を持つ物質として理論的にその存在が予想されていた二次元(シート状)物質「ホウ化水素シート(ボロファン)」を生成することに成功しました。 2....
View Article硫黄ナノクラスターの“精密”質量分析法
硫黄ナノクラスターの“精密”質量分析法 ―分子カプセルの利用で、環状硫黄の安定化と選択的合成を達成― 要点 分子カプセルの包み込みによる硫黄ナノクラスターの新しい質量分析法を開発 カプセル空間内で硫黄ナノクラスターの顕著な安定化と選択的合成に成功 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の松野...
View Article酸化チタンの新機能を発見 ―薄膜形状で超伝導を実現―
要点 地球上のありふれた元素を活用した高機能材料の創製に寄与 2つの異なる組成の酸化チタンを薄膜形状に合成し、組成・構造を決定 実験的に未解明だったバイポーラロン超伝導の発現の可能性 概要 東京工業大学...
View Article手足を動かす筋肉のつくり方はどうやって進化したのか?
手足を動かす筋肉のつくり方はどうやって進化したのか? ―サメの鰭から四肢筋の発生様式の進化を解明― 要点 軟骨魚類トラザメの対鰭筋が遊離筋の特徴をもつ細胞からつくられることを解明 軟骨魚類の対鰭筋は遊離筋によらない方法でつくられるという従来の説を覆す 対鰭・四肢の筋肉が遊離筋によってつくられるという発生様式は、従来説より古い起源をもつ可能性を提示 概要 東京工業大学大学 生命理工学院...
View Article講演会「大変革期の科学技術イノベーション政策に向けて」開催報告
9月21日、大岡山キャンパス本館3階第2会議室にて、国立研究開発法人科学技術振興機構(Japan Science and Technology Agency、以下JST)研究開発戦略センターのセンター長代理である倉持隆雄氏による講演会「大変革期の科学技術イノベーション政策に向けて 鳥の目、虫の目、つながる目」を開催しました。...
View Article新しい不斉源「トポロジカルキラリティ」の機能を解明
新しい不斉源「トポロジカルキラリティ」の機能を解明 ―医薬品開発などにも応用可能な優れた不斉源の開発に成功― 要点 トポロジカルキラリティを有する化合物の不斉源としての機能を初めて評価 ロタキサンを不斉源として高分子に一方巻きらせんを誘起できることを見出した ロタキサンは従来の点不斉を有する分子よりも優れた不斉源となり得る 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の石割文崇助教(兼・同大学...
View Article笹川崇男准教授がフロンティアサロン第7回永瀬賞特別賞を受賞
東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の笹川崇男准教授が、フロンティアサロン第7回永瀬賞特別賞を受賞しました。 宮田フロンティアサロン財団代表理事(左)から賞状を受け取る笹川准教授(右)...
View Article超巨大遺伝子群を制御するゲノム領域を発見
超巨大遺伝子群を制御するゲノム領域を発見 ―匂い受容体の遺伝子進化の謎の解明へ― 要点 嗅覚受容体遺伝子の新たな転写調節領域を発見 この領域は他に例をみない超長距離作用性の遺伝子調節領域だった 嗅覚受容体の遺伝子発現メカニズムに新たな知見 概要 東京工業大学 バイオ研究基盤支援総合センターの廣田順二准教授と岩田哲郎研究員、東京大学 大学院農学生命科学研究科の東原和成教授、理化学研究所...
View Article従来の性能を越える新しい有機半導体用電極の開発 ―電極材料によらず電子・正孔両方の注入が可能に
発表のポイント 有機半導体において、通常の金属電極を凌駕する世界最高性能の電荷注入効率の電極を設計して実証した。 新しい電極は、電子と正孔を同等に有機半導体に注入することができる。 新しい電極は、空気中で安定であり、種々の電子デバイスへの応用が期待できる。 新しい電極は、高性能な電界発光素子への応用が可能である。 新しい電極は、中間層のナノ構造を操作することにより簡単なプロセスで高性能電極となる。...
View Articleスピンが偏った超伝導状態の検証に成功 ―トポロジカル超伝導の実現へ向けて―
要旨 理化学研究所(理研) 創発物性科学研究センター 創発物性計測研究チームの岩谷克也上級研究員、花栗哲郎チームリーダー、東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の笹川崇男准教授らの共同研究グループは、「トポロジカル超伝導体[用語1]」の候補物質β-PdBi2の表面において、スピン[用語2]が偏った(スピン偏極した)特異な状態が超伝導になっていることを明らかにしました。...
View Article新型の酸化物イオン伝導体である新物質SrYbInO4を発見 ―燃料電池や酸素分離膜等の開発を加速―
要点 新物質SrYbInO4を発見、結晶構造の決定に成功 SrYbInO4が新構造型の純酸化物イオン伝導体[用語1]であることを発見 イオン伝導機構も解明 関連材料の開発およびエネルギー・環境分野への応用研究を加速 概要 東京工業大学 理学院...
View Article免疫細胞を活性化する情報伝達分子の働きを解明
免疫細胞を活性化する情報伝達分子の働きを解明―生きた細胞中の1分子の動きと相互作用を見る新手法を開発― 要点 免疫T細胞を活性化するタンパク質分子の動きを解明 生きた細胞中で分子1個の動きを観察し計測できる画像解析方法を開発 ノーベル賞で注目集める分子イメージング分野での利用を期待 概要 東京工業大学...
View Articleニュースレター「AES News」No.11 2017秋号発行
科学技術創成研究院 先進エネルギー国際研究(AES)センターは、「AES News」No.11 2017秋号を発行しました。 AESセンターは、従来の大学研究の枠組みを越えて、企業、行政、市民などが対等な立場で参加する研究拠点である「オープンイノベーション」を推進しています。ここでは、低炭素社会実現のための研究プロジェクトを創生することを大きな目的の一つとしています。...
View Article新産業創出・育成の推進に向けたギャップファンドの設置および運営に係る組織的連携協定を締結
東京工業大学と芙蓉総合リース株式会社(代表取締役:辻田泰徳、以下「芙蓉総合リース」)および株式会社みらい創造機構(代表取締役:岡田祐之、以下「みらい創造機構」)は、ギャップファンド※の設置および運営に係る組織的な連携協力に関する協定を10月27日に締結しました。...
View Article分子のオルト-パラ核スピン異性体間の光学遷移の検出に成功
分子のオルト-パラ核スピン異性体間の光学遷移の検出に成功 ―オルト-パラ対称性の破れを直接定量― 要点 孤立状態にある分子のオルト-パラ異性体間の光学遷移の検出に初めて成功 観測からオルトとパラの混合状態の度合いを直接定量する手段を確立 オルト-パラ異性体間では自然発光による自発的緩和過程が存在しうる可能性がある 概要...
View Article複数の金属からなる新たな電子化物を発見
要点 金属間化合物[用語1]で電子がアニオンとしてふるまう新しい電子化物[用語2]を発見 結晶構造中の空隙が電子の局在サイトになることを解明 アンモニア合成触媒や超伝導を発現するなど様々な特性を持つ 概要...
View Article圧電体の複雑な結晶構造変化の高速応答を直接測定 ―IoTセンサーの高性能化に期待―
要点 IoTセンサー等で利用される圧電体の結晶構造が高速で変化する様子を観察 圧電性の発現機構解明に貢献 新規の圧電性物質の探索や非鉛圧電体材料の開発を加速 概要 東京工業大学 物質理工学院(同大学 元素戦略研究センター兼任)の舟窪浩教授と同大学 大学院総合理工学研究科の江原祥隆博士後期課程学生(当時)、同大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の安井伸太郎助教、名古屋大学...
View Article火星衛星に火星マントル物質の存在を予言 ―JAXA火星衛星サンプルリターン計画での実証に高まる期待―
要点 巨大衝突起源説で火星衛星の反射スペクトルの特徴が説明可能 火星衛星は衝突当時の火星本体の地殻物質とマントル物質を多く含有 JAXAの火星衛星サンプルリターン計画で火星本体の物質採取に期待 概要 東京工業大学...
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