東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の笹川崇男准教授が、フロンティアサロン第7回永瀬賞特別賞を受賞しました。
受賞理由は、「高温超伝導体」「トポロジカル絶縁体」「トポロジカル超伝導体」などの様々な物質を宝石に類する単結晶として合成することで、電子の隠れた超機能の開拓に取り組み、省エネルギーな電子機器や超高速なコンピュータなどの実現に役立つと期待される画期的な電子の性質をいくつも見つけることに成功したことです。
同賞は、日本の未来を拓く若手研究者の支援を目的として、東進ハイスクール等を運営する株式会社ナガセ(永瀬昭幸社長)の寄付により設立されたフロンティアサロン財団(代表理事 宮田清蔵)において、我が国の科学技術の振興そして人類の未来への貢献に繋がる新しい挑戦の観点から最も優れた研究を行った研究者を対象に贈られる賞です。
授賞式は帝国ホテル東京において9月22日に開催され、列席した約1,000人の高校生を対象に、贈呈記念として「電子の隠れた超能力の開拓:新奇な絶縁体から超伝導体まで」という題目で特別講義・サイエンスセミナーも行われました。
笹川教授の受賞コメント
今回の受賞は、私にとって1番の経験を3つも同時に味わうことができたこともあり、感無量です。
1つ目は、副賞の規模が、私がこれまでに貰った中で断トツの1番だったことです。
2つ目と3つ目は、サイエンスセミナーという特別講義を受賞記念に行いましたが、私がこれまでに行った講演・講義の中で聴講者数が1番多く、その平均年齢も1番低かったことです。
この素晴らしいイベントを通じて、研究活動にはワクワクする楽しさが溢れており、時には報われることもあるということが伝わって、大学院、更にはアカデミックな分野に進むことになる高校生が少しでも増えてくれたら大変嬉しく思います。
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