9月21日、大岡山キャンパス本館3階第2会議室にて、国立研究開発法人科学技術振興機構(Japan Science and Technology Agency、以下JST)研究開発戦略センターのセンター長代理である倉持隆雄氏による講演会「大変革期の科学技術イノベーション政策に向けて 鳥の目、虫の目、つながる目」を開催しました。
当日は、学長、理事・副学長等の執行部をはじめ本学の研究企画立案に携わる教職員66名が参加しました。
はじめに、倉持氏はJST研究開発戦略センターが作成している「研究開発の俯瞰報告書(2017年)」を基に「システム・情報科学技術分野」、「ナノテクノロジー・材料分野」、「エネルギー分野」、「環境分野」、「ライフサイエンス・臨床医学分野」の5分野について、研究分野の俯瞰図、世界的なトレンド、日本の挑戦課題等について紹介しました。
続いて、科学技術イノベーション政策に向けた提案(事例)と題し、我が国の限られた財政資源で最大限の成果を産み出していくための研究費制度全体を視野に入れた改革について、具体的な分析を交えて説明を行いました。
最後に、JST研究開発戦略センターで取り組んでいる新たな活動のひとつとして「持続可能な開発目標(SDGs)」における科学技術イノベーションの役割と期待について語りました。
講演会の最後には質疑応答が行われ、活発な質問に倉持氏が丁寧に回答し、日本の科学技術を取り巻く状況についてさらに理解を深めました。