静電アクチュエーターの出力を1,000倍にできる有機強誘電材料を開発 低電圧で大出力が得られるアクチュエーターの実現に
要点 大きな自発分極を持つ強誘電ネマチック液晶による有機強誘電材料を開発 静電アクチュエーターの媒体に利用することで、出力を1,000倍にするとともに、駆動電圧を大幅に低減 ヒトの立位姿勢維持・歩行補助に使用できる人工筋肉や、レアメタルを必要としない軽量・高出力なアクチュエーターとして高齢化社会や脱炭素社会に貢献 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article超中性子過剰同位元素ナトリウム-39を発見 ナトリウム同位元素の既知存在限界を20年ぶりに更新
理化学研究所(理研)仁科加速器科学研究センター実験装置運転・維持管理室の久保敏幸研究嘱託、安得順協力研究員(研究当時)、鈴木宏技師、東京工業大学 理学院 物理学系の中村隆司教授らの国際共同研究グループは、理研の重イオン加速器施設...
View Article東工大を含む10大学がシュプリンガーネイチャーとOA論文出版の促進に関する合意書に署名 世界に向けた日本発研究成果のオープン化促進を図る
東京工業大学、東北大学、東京大学、横浜国立大学、福井大学、大阪大学、神戸大学、岡山大学、早稲田大学(以上、研究大学コンソーシアム[用語1]RUC構成機関)、および東京理科大学の10大学の図書館長と、世界最大規模の学術書籍出版社であるシュプリンガーネイチャー(Springer...
View Article火山ガスの分析からマグマ活動の変化を捉えることに成功
要点 草津白根山(群馬県)の火山ガス中のヘリウムとアルゴンの同位体を指標にしてマグマ発泡度の変化を捉えることに成功した。 草津白根山のように水蒸気噴火が主体の火山では初めての成果。 マグマ活動の変化を地球化学的手法によって捉えることを可能にした点で意義があり、噴火の前兆現象を捉えるための新手法としての応用が期待される。 概要...
View Article自動車排ガス浄化触媒内部の酸素吸蔵過程を可視化 三元触媒反応の鍵となる酸素挙動を直接観察
要点 酸素同位体ラベリングにより、モデル三元触媒内の酸素吸蔵分布を可視化 第一原理計算や酸素放出・吸蔵シミュレーションを併用し、吸蔵過程を詳細に解析 三元触媒の排ガス浄化性能向上への寄与に期待 概要 東京工業大学 工学院 システム制御系の長澤剛助教、佐藤進准教授、小酒英範教授らの研究チームは、同機械系の花村克悟教授、Hanyang University(漢陽大学、韓国)のKyeounghak...
View Article星野歩子准教授が全米医学アカデミーの「アクセラレーター・アワード」を受賞
「アクセラレーター・アワード」のトロフィー 「アクセラレーター・アワード」のトロフィー 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の星野歩子准教授が9月27日に全米医学アカデミー(National Academy of Medicine: NAM)の「アクセラレーター・アワード」(Accelerator Award)を受賞しました。...
View Article哺乳類の新しい性決定の仕組みを発見 Y染色体とSry遺伝子が消失してもオスは消滅しない
要点 Y染色体とSry遺伝子なしにオスが生まれる哺乳類の新しい性決定メカニズムを世界で初めて発見。 ヒトのY染色体が消えてしまっても、男性消滅を回避できる仕組みを明らかに。 一般社会において、性の多様性の意義と重要性が科学的に理解されることに貢献。 概要 北海道大学 大学院理学研究院の黒岩麻里教授らの研究グループは、東京工業大学 生命理工学院...
View Article松岡聡特任教授がシーモア・クレイ賞とC&C賞を受賞
東京工業大学 情報理工学院 数理・計算科学系の松岡聡特任教授が国際的な学会IEEE(アイ・トリプル・イー、Institute of Electrical and Electronics Engineers)の代表的なソサエティーの1つであるIEEEコンピューター・ソサエティー(IEEE Computer Society)のシーモア・クレイ賞(Seymour Cray Computer...
View Article素粒子ミュオンで捉えた!超伝導に埋もれた微弱な磁気の発見 超伝導発現機構の解明に向けて前進
要点 電気抵抗がゼロになる超伝導現象の発現機構には、磁気が重要な役割を果たす場合があると考えられていますが、今日でもその直接的な証拠は得られていません。 素粒子ミュオンを用いて外部から物質内部の微弱な磁気を観測することで、近年合成出来るようになった高品質のセリウム化合物における超伝導と磁気との結びつきを調べました。...
View Article全光ニューラルネットワーク回路用の活性化関数素子を実現 シリコン基板上低消費電力半導体薄膜レーザで実証
要点 シリコン上に集積可能な光活性化関数(ReLU)素子を実証 低消費電力半導体薄膜レーザを作製し、光と電気のハイブリッド駆動でReLU関数を実現 人工知能に向けたワンチップ全光ニューラルネットワーク回路を実現する光集積回路へ道を開く 概要 東京工業大学 工学院 電気電子系の西山伸彦教授、高橋直樹大学院生と、科学技術創成研究院...
View Article液体金属スズで構造を保護する核融合炉機器の開発に見通し 高温の液体金属スズによる材料腐食のメカニズムと対処法を解明
要点 将来の核融合炉の先進的受熱機器である液体金属スズダイバータ開発に見通し 600℃の液体金属スズ中での核融合炉構造材の腐食メカニズムを解明 鉄やクロムの酸化物焼結体が液体金属スズに対して優れた耐食性を示すことを発見 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所の近藤正聡准教授と工学院 機械系の宮川幸大大学院生(研究当時)、環境・社会理工学院...
View Article非平衡相転移におけるキブル・ズーレック機構を実証 超伝導磁束の集団運動にみるコスモロジー
要点 駆動された超伝導磁束の集団が、乱れた運動状態から秩序ある格子に変化する過程において、自発的に格子欠陥が生成されることを発見 駆動力を増やす速度と欠陥密度の関係が、キブル・ズーレック機構に従うことを実証 初期宇宙の相転移にも関係するキブル・ズーレック機構の適用範囲の拡大と非平衡相転移の新たな研究につながるものと期待 概要 東京工業大学 理学院...
View Article田中信夫名誉教授が令和4年秋の叙勲を受章
令和4年(2022年)秋の叙勲において、東京工業大学の田中信夫名誉教授が瑞宝中綬章を受章しました。長年にわたる教育と研究への多大な貢献が評価されたものです。 コメント 田中信夫名誉教授...
View Article歩行支援ロボットを介して「こころ」を整える実証実験を高野山にて実施
東京工業大学とANAグループ(以下「ANA」)は、情報理工学院の三宅美博研究室が研究・開発を進め、東工大発ベンチャーのWALK-MATE LAB株式会社が製品化した、「間」を合わせてくれる歩行支援ロボット「WALK-MATE※」を装着して歩く実証実験を、10月12日に和歌山県の高野山において実施しました。 ※ WALK-MATE:東工大発ベンチャーのWALK-MATE...
View Article刑部祐里子教授が2022年版クラリベイト社の高被引用論文著者に選出
東京工業大学生命理工学院 生命理工学系の刑部祐里子教授が、11月15日に発表されたクラリベイト社の2022年版高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)に選出されました(選出分野:動植物科学 Plant and Animal Science)。 クラリベイト社の発表によると、このリストは、過去10年間に各分野で活躍し同社のWeb of Science Core...
View Articleリュウグウの銅・亜鉛同位体分析が解き明かす地球の揮発性物質の起源 太陽系の果てで生まれたリュウグウ的物質は地球にも存在する
要点 Cb型小惑星「リュウグウ」の銅・亜鉛の同位体組成はイヴナ型炭素質隕石と一致する。 リュウグウの銅・亜鉛の同位体組成は太陽組成の最適な推定値と考えられる。 太陽系外縁部由来のリュウグウ的物質が地球質量の約5%を占めると推察される。 概要 東京工業大学 理学院...
View Article魚類が「ホウ酸」を体外に排出して 海水に適応するメカニズムを解明 持続可能な海水魚の養殖等への応用を期待
要点 海水魚が飲み込んだ海水に含まれるホウ酸は腸で吸収され、腎臓で尿中に濃縮・排出されることを発見。ホウ酸は過剰摂取・蓄積により毒性を示す。 動物の体内で働く起電性のホウ酸輸送体「Slc4a11A」を同定し、ホウ酸排出の分子メカニズムを明らかに。 海洋生物の環境適応機構の解明や、持続可能な海水魚の養殖等への応用に寄与することを期待。 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View Article臨床検体中のコロナウイルスタンパク質を蛍光抗体で迅速定量することに成功 蛍光検出の速度向上法としても期待
要点 新型コロナウイルス抗原に結合すると光る抗体断片Q-bodyを構築し、抗原の簡便な検出に成功 反応液に高分子を加えることで反応を加速し、検出感度が向上 臨床サンプル中の新型コロナウイルス検出が確認でき、感染の有無を判定 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の朱博助教と上田宏教授、東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科...
View Article小惑星リュウグウは彗星の近くで誕生 内側太陽系から外側太陽系へと旅した高温鉱物をリュウグウから多数発見
ポイント C型小惑星「リュウグウ」から1,000℃以上の高温環境で形成した鉱物を多数発見。 これら高温鉱物は内側太陽系で形成後、外側太陽系まで輸送され「リュウグウ」等の母天体に集積。 「リュウグウ」は、通常の炭素質隕石よりも太陽から遠い、彗星に近い領域で形成。 概要...
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