大蒸発の果てに小さな衛星群が残る 天王星の衛星形成を再現する理論モデルを構築
要点 天王星が軌道面から98度傾いて自転、衛星の軌道面も同様に傾いて回る謎。 天王星への巨大衝突で大蒸発がおこることに注目し、質量、軌道分布を説明する衛星形成の新モデルを構築。 モデルは海王星や太陽系外の氷を多く含む惑星の新たな標準モデルとなり得る。 概要 東京工業大学 地球生命研究所の井田茂教授は、京都大学の上田翔士研究員(現・神戸大学 大学院理学研究科...
View Article高分子電解質のシャボン玉を使ってEUV(極端紫外線)発生に成功 コンパクトな量子線源となることを期待
要点 高分子電解質の「シャボン玉」を鋳型にしてスズ薄膜球を作成、レーザーを照射してEUV発生に成功 EUV発生高効率化に不可欠な極低密度スズを信頼性高く、安価に合成 現在の13.5 nm光だけでなく、次世代の6.x nm光や他の量子線発生にも適用可能なレーザー用ターゲット 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の長井圭治准教授、クリストファー マスグレイブ特任助教(現...
View Article加藤雅治名誉教授が日本鉄鋼協会西山賞、中田伸生准教授が西山記念賞を受賞
一般社団法人日本鉄鋼協会は1月21日、東京工業大学の加藤雅治名誉教授に2020年の学会賞(西山賞)を、また物質理工学院 材料系の中田伸生准教授に2020年の学術記念賞(西山記念賞)を授与すると発表しました。授賞式および記念講演は、3月17日、日本鉄鋼協会第179回春季講演大会で行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染症対策のため中止となりました。...
View ArticleNHK Eテレ『SWITCHインタビュー』に伊藤亜紗准教授が出演
東京工業大学 科学技術創成研究院 未来の人類研究センター センター長でリベラルアーツ研究教育院の伊藤亜紗准教授が、4月25日にNHK Eテレで放送予定の対談番組『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』に出演します。 落語家の柳家喬太郎さん(左)と伊藤亜紗准教授(右)...
View Article東工大と東邦大学が包括協定を締結
東京工業大学は3月13日、学校法人東邦大学と連携・協力推進にかかわる包括協定を締結しました。「医工連携」を進めるなど、大学間連携を強化する教育・研究や人材交流に取り組み、両大学の更なる発展と一層の社会貢献をめざします。 包括協定に調印した益一哉東工大学長(右)と高松研東邦大学長...
View Article超希薄燃焼と水噴射でガソリンエンジン熱効率52 %を達成 温度成層化によるノッキング抑制と冷却損失低減効果
要点 空気過剰率を上げた超希薄燃焼ガソリンエンジンに筒内水噴射を適用 ピストン上に低温水蒸気層を形成し、ノッキングと冷却損失を効果的に低減 乗用車用ガソリンエンジンとして世界最高水準の図示熱効率52.6 %を達成 概要 東京工業大学 工学院...
View Article50 ℃で水素と窒素からアンモニアを合成する新触媒 「CO2排出ゼロ」のアンモニア生産へブレークスルー
要点 50 ℃未満で水素と窒素からアンモニアを合成できる触媒の開発に初めて成功 今回、開発した触媒は既存の触媒を凌駕する性能で、CO2排出ゼロを実現 開発した触媒によって自然エネルギーからのアンモニア生産へ道が開かれた 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院の原亨和教授、元素戦略研究センター長の細野秀雄栄誉教授らは、50...
View ArticleNHK Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」に理学院の山崎詩郎助教が出演
東京工業大学 理学院 物理学系の山崎詩郎助教が、5月6日放送予定のNHK Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」に出演します。 物理学者と「コマ博士」の顔をもつ山崎助教...
View Article東工大保有の131件の特許を無償開放 COVID-19による深刻な影響を克服し、社会再起動に向けた事業を支援
東京工業大学は、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)に起因した社会の深刻な影響を克服し、社会に貢献するために「社会再起動技術推進事業(Social Rebooting Technology Initiative)」を立ち上げました。その第一弾の活動として、本学が保有する特許131件を一定期間、無償で開放する「お役に立てれば(Hope to This Helps : HTH...
View Article方位が重要:最高の実用透明電極の作り方
ポイント 実用透明電極※1材料である酸化スズ※2薄膜で本系における過去最高の移動度※3を達成し、その値がほぼ理論上限値である事を示しました。 成長方位が移動度に大きな影響を与えている事を初めて明らかにしました。 赤外光を利用する次世代太陽電池の変換効率向上に寄与すると期待されます。 概要 酸化スズは透明電極として半世紀以上実用に使われている酸化物半導体です。しかしながら、その移動度は10〜40...
View Article100万気圧4000度の極限条件下で液体鉄の密度の精密測定に成功 ~地球コアの化学組成推定に向けた大きな一歩~
要点 本研究グループの世界をリードする超高圧高温発生技術と、大型放射光施設SPring-8の世界最高性能の放射光X線を用いて、100万気圧4,000度という極限条件下で液体鉄の密度の精密測定に世界で初めて成功しました。 今回得られた液体鉄の密度は、地球の外核(液体金属コア)の密度と比べると約8...
View Articleニュートリノの「CP位相角」を大きく制限 粒子と反粒子の振る舞いの違いの検証に大きく前進する成果をネイチャー誌で発表
要点 ニュートリノ振動現象において粒子と反粒子の対称性の破れの大きさを決める量であるCP位相角に大幅な制限を与えることに世界で初めて成功 ニュートリノに、粒子と反粒子の性質の違いがあるかどうかの問題に大きく迫る成果であり、今後の測定精度を高めた検証が期待される 概要...
View ArticleN-メチル化ペプチドを高収率・短時間で合成 安価な反応剤で生成した高活性中間体を活用
要点 医薬品候補として重要な「N-メチル化ペプチド」の高効率合成法を開発 安価な反応剤で生成した高活性中間体でN-メチルアミノ酸の低反応性補完 既存の手法と比べより短時間・高収率でN-メチル化ペプチド合成を達成 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の小竹佑磨大学院生(研究当時)、物質理工学院 応用化学系の川内進准教授(同)、科学技術創成研究院...
View Article鈴木啓介特命教授に栄誉教授の称号を授与
東京工業大学は科学技術創成研究院の鈴木啓介特命教授(3月31日まで理学院教授)に栄誉教授の称号を授与することを決め、3月31日、大岡山キャンパスで、益一哉学長が栄誉教授の称号記を鈴木特命教授に贈りました。 益学長(右)から栄誉教授の称号記を受け取る鈴木特命教授...
View Article培養神経細胞の均一性を担保し、神経細胞の分化を安定的に促進させる手法を開発
立体的な微細溝加工を施したナノシートを培養基材として利用。薬剤開発時の実験の再現性向上や移植医療への応用に期待 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の藤枝俊宣講師、東海大学 医学部医学科基礎医学系分子生命科学の大友麻子助教、同中川草講師、上田真保子奨励研究員、工学部応用化学科の岡村陽介教授(共に東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター兼任)、早稲田大学...
View Article研究動画「ものすごく小さな容器『超分子』の驚くべき世界」を公開
ナノサイズの空間を持つ分子が、超分子的な力を使って他の分子を包む超分子の世界。超分子(supramolecules)という言葉は聞きなれないかもしれませんが、実は私たちの身の回りにもたくさんあります。...
View Article自然磁気ヘテロ構造を利用した単層磁石へのアプローチ
要点 磁性層と非磁性層からなる磁気ヘテロ構造のバルク物質(MnBi2Te4)m(Bi2Te3)nの発見と合成 本結晶を用いた2次元単層磁石の提案 トポロジカル物性と2次元磁石を研究するためのプラットホームになるものと期待される 概要 東京工業大学 元素戦略研究センターのWu Jiazhen(鄔...
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