ニュースレター「AES News」No.11 2017秋号発行
科学技術創成研究院 先進エネルギー国際研究(AES)センターは、「AES News」No.11 2017秋号を発行しました。 AESセンターは、従来の大学研究の枠組みを越えて、企業、行政、市民などが対等な立場で参加する研究拠点である「オープンイノベーション」を推進しています。ここでは、低炭素社会実現のための研究プロジェクトを創生することを大きな目的の一つとしています。...
View Article新産業創出・育成の推進に向けたギャップファンドの設置および運営に係る組織的連携協定を締結
東京工業大学と芙蓉総合リース株式会社(代表取締役:辻田泰徳、以下「芙蓉総合リース」)および株式会社みらい創造機構(代表取締役:岡田祐之、以下「みらい創造機構」)は、ギャップファンド※の設置および運営に係る組織的な連携協力に関する協定を10月27日に締結しました。...
View Article分子のオルト-パラ核スピン異性体間の光学遷移の検出に成功
分子のオルト-パラ核スピン異性体間の光学遷移の検出に成功 ―オルト-パラ対称性の破れを直接定量― 要点 孤立状態にある分子のオルト-パラ異性体間の光学遷移の検出に初めて成功 観測からオルトとパラの混合状態の度合いを直接定量する手段を確立 オルト-パラ異性体間では自然発光による自発的緩和過程が存在しうる可能性がある 概要...
View Article植物の窒素欠乏耐性に必須な酵素を発見 ―新たなストレス耐性植物の開発に貢献―
要点 窒素は植物の生育における必須栄養素 植物の窒素欠乏ストレス耐性に寄与するリン脂質分解酵素を発見 リン脂質分解酵素がリン欠乏および窒素欠乏時にも重要であることが判明 概要 東京工業大学 生命理工学院の吉竹悠宇志大学院生(博士後期課程2年)、下嶋美恵准教授、円由香技術支援員、同 技術部...
View Article骨の再生メカニズムを解明 ―骨を作る細胞の源と前駆細胞の住処を発見―
要点 モデル動物であるゼブラフィッシュで骨を作る骨芽細胞の前駆細胞を発見 この前駆細胞は、骨が再生する時だけでなく、骨の維持にも関与 ヒトなどの脊椎動物でも共通した骨再生・新生の仕組みがある可能性 概要 東京工業大学...
View Article科学技術創成研究院 研究公開「先端研究成果の社会実装に向けて」開催報告
ホール前ロビーで行われたポスター展示 10月13日、本学すずかけ台キャンパスにて、「先端研究成果の社会実装に向けて」と題した講演会と研究室公開を開催しました。本学...
View Articleマクロライド排出ポンプの結晶構造解析に成功
マクロライド排出ポンプの結晶構造解析に成功 ―マクロライド系抗生物質の排出、病原性因子の分泌機構解明に光― 要点 病原性細菌が持つ薬剤を排出するポンプの新しい構造が明らかになった マクロライド系薬剤排出の仕組みが分かることで、マクロライド耐性克服の可能性 病原性細菌が病原性の原因物質を分泌するためのポンプでもあり、その働きを抑制すれば病原菌の病原性を軽減できる可能性 概要...
View Article大面積の分子配向を一段階で光パターン形成 ―「動的光重合」技術を開発し多彩な配向パターンを実現―
要点 多彩な分子の配向パターンを一段階で形成できる新手法「動的光重合」を新たに開発 従来法に比べて、1万分の1ほどの微細化および光エネルギーの劇的な低減を実現 非平衡状態を材料設計・創製へ取り込んだ新たなコンセプトを提案 高精細フレキシブルディスプレーなどへの応用に期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の宍戸厚教授、久野恭平大学院生、カナダ・マギル大学...
View Article合成途上のタンパク質が故意に合成を中断する現象を発見 ―細胞内の環境変化を感知する新たなしくみ―
要点 合成中のタンパク質がリボソームを不安定化して合成を終了することがある 負電荷を帯びたアミノ酸配列が連続するとリボソームが大小二つのユニットに解離してタンパク質合成を中断する 合成中断のしくみは、細胞内のマグネシウムイオン濃度の感知に使われている 概要...
View Article長寿命核分裂生成物を飛躍的に短寿命化する高速炉技術を利用した核変換システムを提案
長寿命核分裂生成物を飛躍的に短寿命化する高速炉技術を利用した核変換システムを提案 ―発電とともに将来世代の負担軽減と核不拡散に貢献― 要点 早期展開可能な長寿命放射性廃棄物処理用の小型高速炉技術を利用した核変換システム提案 寿命が長く遠い将来世代に負担となる核分裂生成物の大幅な短半減期化を実現可能 従来研究よりも広範な長寿命核分裂生成物を対象に高効率の核変換を実現可能...
View Articleありふれた物質でテラヘルツ波を可視光に変換 ―ナノ空間に閉じ込められた酸素イオンを振動させて発光―
要点 遠赤外線の一種であるテラヘルツ波を可視光に変換 石灰とアルミナのみで構成される結晶(C12A7)が波長変換の機能 ありふれた元素を使って有用な機能を創出(元素戦略) 概要...
View Article未利用光を利用可能な波長に変換する新しい材料プラットフォームを開発
未利用光を利用可能な波長に変換する新しい材料プラットフォームを開発 ―深共晶溶媒により多くの長所を実現したフォトン・アップコンバーター― 要点 近年注目を集める新しい流体「深共晶溶媒」を用いた光波長変換材料を開発 深共晶溶媒は安価・低環境負荷・難燃・難揮発で安全な“グリーン”液体 高いアップコンバージョン効率と様々な長所を同時に実現、応用実現に道 概要 東京工業大学 工学院...
View ArticleNHK Eテレ「バリバラ」に工学院の鈴森康一教授と学生が出演
工学院 機械系の鈴森康一教授と、阿部智輝さん(修士課程1年)、古泉祥一郎さん(学士課程4年)が、NHK Eテレ「バリバラ」に出演します。 阿部さん(後列右から2人目)古泉さん(後列右から3番目) 人工筋肉が使用された衣装を纏うモデル達 「バリバラ」は、障害のある人に限らず「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」の人たちにとっての“バリア“をなくすために、みんなで考える情報バラエティー番組です。...
View Article神経軸索が脳内に潜る深さを決める仕組みを解明 ―2遺伝子の活性と軸索投射の深度が比例―
要点 神経接続の新たな仕組みをショウジョウバエの視神経細胞で確認 2遺伝子は、軸索誘導ではなく脳内層での安定化に寄与 受容体型チロシン脱リン酸化酵素の新たな機能を発見 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の羽毛田聡子研究員と鈴木崇之准教授の研究グループは、神経軸索[用語1]が脳内のどの深さの層に接続するのかを決定する仕組み(遺伝子プログラム)を解明しました。...
View Article平成29年度「東工大挑戦的研究賞」授賞式を実施-独創性豊かな若手研究者に-
平成29年度「東工大挑戦的研究賞」授賞式が9月6日※に行われました。 ※ 9月6日の欠席者に対し、9月25日に学長室にて授賞式を行いました。 受賞者との記念撮影(9月6日) 受賞者との記念撮影(9月25日) 布施准教授によるプレゼンテーション...
View Article6期連続でスーパーコンピュータ「京」がGraph500で世界第1位を獲得
6期連続でスーパーコンピュータ「京」がGraph500で世界第1位を獲得―ビッグデータの処理で重要となるグラフ解析で最高レベルの評価― 概要...
View Article新たな発光材料の可能性を拓く「ナノコンポジット蛍光体」を開発 ―蛍光体探索の新たな道筋を示す―
株式会社小糸製作所(社長:三原弘志)は、東京工業大学(学長:三島良直)の細野秀雄教授の研究グループ、名古屋大学(総長:松尾清一)の澤博教授の研究グループとの共同研究の結果、空気中ですぐに潮解してしまうヨウ化カルシウムを用い、優れた耐久性と高い発光性能を持つ「ナノコンポジット[用語1]蛍光体」の開発に成功しました。...
View Article核分裂における原子核のさまざまな“ちぎれ方”を捉える ―放射性物質の毒性低減に貢献―
発表のポイント 核分裂は、原子核が変形して2つにちぎれる現象である。これまで原子核の中性子放出と“ちぎれ方”の詳細を知ることができなかった。本研究では、実験と理論を駆使して、これを初めて明らかにした。 原子核の中性子放出と“ちぎれ方”の解明により、核分裂に対する深い理解につながる。さらには核分裂を利用した放射性物質の毒性低減のための核変換技術への貢献が期待できる。 概要 国立研究開発法人...
View Article東工大の研究と産学連携の「今」を知る「第1回 Tokyo Tech Research Festival」開催報告
10月25日、東工大の研究と産学連携の「今」を広く紹介する、第1回東工大リサーチフェスティバル(Tokyo Tech Research Festival)が、東工大蔵前会館くらまえホールで開催されました。 三島良直学長による開会の挨拶...
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