東京工業大学に設置している先端機器を、企業等や学術研究機関所属の研究者の方も利用できる制度がスタートしました。本学では研究基盤の一つとして研究設備の共用化に取り組み、豊かな研究環境を整えることに力を入れています。
「ライフサイエンス推進機器共同利用室」(以下、共同利用室)は、2017年に全学のライフサイエンス関係の先端機器などの共用化推進を目的として、生命理工学院に設置されました。バイオ関連の全学の共同利用施設として活用されているバイオ研究基盤支援総合センター(以下、バイオセンター)と連携しつつ、様々なライフサイエンス関連の先端機器を広く共用化し、本学の教育研究活動に貢献できるよう事業を推進しています。
今回、新たに共同利用室の先端研究設備を学外の研究者にもご利用いただけるよう制度を整備したことで、ライフサイエンス分野の更なる発展と産学連携体制の強化につながることを期待しています。
整った環境ですぐに実験開始可能
研究をすぐに始められるよう、実験台や汎用機器を揃えた実験室を実験台1区画から、整備されたオフィスを事務机1台から、それぞれ月単位でお貸しします。
ご利用の流れ
学外からの機器利用については、まず、本学で以下のいずれかの身分等を取得していただく必要があります。 但し、委託解析の場合には身分の取得は不要です。
- 1.
- 東京工業大学特別研究員(大学又は公的な学術研究機関に所属している場合)
- 2.
- 民間等共同研究員(共同研究取扱規則に定める共同研究に該当する場合)
- 3.
- 受託研究員(1・2に該当せず、企業等に所属している場合)
島津製作所 精密機器分析室
2016年の大学改革による生命理工学院創設を機に、株式会社 島津製作所から寄贈された液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)などのライフサイエンス関連先端精密機器を中心に、先端的な機器を備えた施設です。先端研究の推進をはじめ、若手研究者や学生などの研究支援、国際共同研究や種々の企業との産学連携の推進に活用されています。
バイオセンターとの連携
バイオセンターの先端機器もご利用可能です。超高解像度光学顕微鏡システム、電子顕微鏡、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計(MALDI-TOF MS)等ハイスペックな装置を多数所有しています。また、すでに学内で高い評価を得ているDNAシーケンス解析サービスをはじめとする委託分析も受け付けています。
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