物質理工学院 応用化学系 山中一郎研究室の西川祐太さん(物質理工学院 応用化学系 博士後期課程3年)が、TBS「未来の起源」に出演します。
天然ガスを液体燃料へ一度で転換できるインジウム触媒の研究が紹介されます。
「未来の起源」は、注目される研究を行うチームの若者たちの活躍ぶりや、研究テーマへの情熱を描く番組です。
西川祐太さんのコメント
この度、天然ガスを液体燃料へ一度で転換できるインジウム触媒について取材していただきました。
天然ガスは安価で豊富に存在する化石資源です。現在日本では、常温で気体の天然ガスを-162℃まで冷やして輸送に最適な液体(LNG)とし、LNGタンカーで運び入れます。
天然ガスを液体燃料へ転換することは既存の技術でも可能ですが、複数の反応を経由するために大きなコストが掛かります。言い換えれば無駄なエネルギー消費が必要になります。
今回私が開発した触媒は天然ガスから直接液体燃料を合成できるため、ガス田からの輸送は石油タンカーで可能となり、コストの大幅削減と利用地での利便性向上が期待できます。
今後はインジウム触媒の実用化を目指し、更なる触媒性能の改良に挑みます。
番組を通じて、化学工業の核である触媒に興味を持っていただければ幸いです。
- 番組名TBS「未来の起源」
- 放送予定日2019年7月7日(日)22:54 - 23:00(放送地域:関東地域、愛知、岐阜、三重)
- 再放送予定日BS-TBS 2019年7月14日(日)20:54 - 21:00