物質理工学院 材料系の熊井真次教授が、一般社団法人 軽金属学会「第22回軽金属学会賞」を受賞しました。本賞は、熊井教授のアルミニウム合金をはじめとする軽金属の学理および技術の進歩発展への多大な貢献、ならびに副会長、理事、国際交流委員会委員長、国際会議実行委員長、関東支部長等を歴任する等、軽金属学会への顕著な貢献に対して授与されたものです。
軽金属学会は、アルミニウムなどの軽金属に関する学術・技術の進歩発展を図り、工業の発展に尽くすことを目的として、1951年に発足した学術団体です。軽金属学会賞は軽金属に関する学理又は技術の進歩発展に顕著な貢献をした者に贈られる軽金属学会の最高賞です。5月10日に富山国際会議場(富山県富山市)において表彰式ならびに受賞講演が行われました。
熊井教授のコメント
この度軽金属学会の最高賞である軽金属学会賞を受賞させていただき、たいへん光栄に思っています。このような賞をいただけたのも、非才・非力な私に大学の一研究者として生きる道を拓いて下さり、またその道程において常に応援して下さった恩師、同僚、学生諸君、共同研究者その他多くの方々のお陰であり、感謝に堪えません。学生時代から今日に至るまで東京工業大学には40年以上お世話になっていますが、この間、大岡山、すずかけ台の2つのキャンパスを2往復しました。異動を機に研究分野を変えるよう心がけたこともあり、その結果、色々なテーマに取り組むことになりましたが、研究対象は一貫してアルミニウムとその合金でした。今回の受賞は、私の周りに集まってくれた優秀で、アルミニウムが好きな学生諸君との共同作業の賜物であると感じております。