T2R2システム (Tokyo Tech Research Repository) は、東工大の学術研究論文等の一元的な蓄積・管理・発信を目的としたシステムです。東工大所属の全ての研究者が執筆した学術研究論文等のメタデータ(書誌情報等)およびPDFファイル形式の論文本文を、登録・保存・公開するための機能を備えています。また、T2R2システムに登録された論文・著書は、T2R2システムの検索サイトを通して、広く学内外の利用者による検索・閲覧が可能です。
3月19日、このT2R2システムにて学外公開されている論文等の本文ファイルが2000件を突破しました。
今後もT2R2システムでは、本学の研究成果を世界へ向けて発信して参ります。
2000件目の論文を登録した西原明法教授(大学院社会理工学研究科 人間行動システム専攻)のコメントを紹介します。
2000件目に本文ファイルが学外公開された論文の概要を教えてください。
与えられた電力対称な伝達関数から、全域通過回路を基本とした2ポート区間を順次引き抜くことにより、エイリアス歪と振幅歪のない2チャンネルIIRフィルタバンクを構成する一般的な手法を提案している。これにより従来別扱いとしていた偶数次の場合や、IIR-FIRハイブリッドなどの広いクラスのフィルタバンクが統一的に構成可能となった。
T2R2システムで公開されたファイルをどのような方々に読んで頂きたいですか?
ディジタル信号処理の内部回路構造(処理アルゴリズム)に興味をもつ方々。
今後の研究活動のご予定を教えてください。
応用研究ばかりでなく、このような理論的な研究も続けたい。