東京工業大学 生命理工学院の西原秀典助教が日本遺伝学会奨励賞を受賞しました。
研究題目 |
「脊椎動物の系統と転移因子に関するゲノム進化学的研究」 |
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日本遺伝学会は、遺伝学の進歩を促しすぐれた研究業績を一般に知らせるために、学会賞および奨励賞を設けています。奨励賞は、遺伝学の特定の分野ですぐれた研究を活発に行い将来の成果が期待される会員に授与されるものです。受賞式は2017年9月14日(木)に日本遺伝学会第89回大会(岡山大学)にておこなわれます。
西原助教は、脊椎動物、特に哺乳類の分子系統学においてゲノムスケールの情報解析を早くから取り入れ、解決困難であった数々の系統学的諸問題を明らかにしてきました。また様々な脊椎動物のゲノムプロジェクトに参画し、特にゲノム中に散在する転移因子の多様性解明に寄与してきました。さらに最近では、哺乳類の進化の過程で転移因子が重要な機能獲得の原動力になることを明らかにしています。これらの業績が高く評価され、今回の受賞に繋がりました。
西原助教のコメント
この度、日本遺伝学会の奨励賞という栄誉ある賞を受賞することになり、大変光栄であると同時に、非常に身の引き締まる思いです。
これまでにご指導いただいた先生方や先輩方、また共同研究者の皆様に深く感謝を申し上げます。
この賞に恥じぬよう、今後もより一層研究に精進し、遺伝学・進化学の発展に貢献していきたいと思います。