本学の元素戦略研究センター(MCES)では6月4日と5日の2日間にわたり、合同ワークショップを開催しました。東京工業大学とウプサラ大学(スウェーデン)とは昨年来、教育・研究における交流を深めており、今回のワークショップはその一環として行われました。ウプサラ大学は材料計算、計算機支援材料設計などに強みを持ちます。これは、MCESにおける材料研究の方向性に合致しており、本ワークショップの実現に至りました。
4日は約50名の参加者が集まり、本学の安藤真理事・副学長(研究担当)の開会挨拶に続き、ウプサラ大学のクラエス・ゴーラン・グランクビストシニアプロフェッサーによるウプサラ大学の紹介がありました。その後、当該分野における国際的研究者であるKAIST(韓国)のキー・ジョン・チャン氏からは「高次構造的空間アニーリングに基づく逆法を使う第一原理材料設計」というテーマで、ケンブリッジ大学のジョン・ロバートソン氏からは「新しい電子機能材料に関する計算による設計」というテーマで特別講演が行われました。午後からは東工大より4名、ウプサラ大より2名の招待講演が行われ、熱心な議論が交わされました。
5日は約50名の参加者が集まり、Discussion Dayと銘打った討論中心のワークショップが展開されました。東工大はじめ日本側の若手研究者6名が15分程度のトピックス提供を行い、これに関し参加者が討論するという形で進行しました。前日にもまして活発な討論が行われました。