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ガラガラ動く原子が超伝導転移温度を変化させる機構を解明

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東京工業大学の磯野貴之元大学院生 (現 物質・材料研究機構 研究員)と井澤公一准教授、東京大学物性研究所の廣井善二教授、フランス原子力庁(CEA)のJacques Flouquet博士らの共同研究グループは、β型パイロクロア酸化物において、超伝導転移温度を変化させる仕組みがラットリングと呼ばれる原子の非調和振動によってもたらされていることを突き止めた。これにより、これまでほとんど知られていなかった非調和振動が超伝導に与える影響を解明するための重要な知見を得ることに成功した。この成果は超伝導転移温度の上昇に向けた新たな指針となるものであり、より高い転移温度をもつ超伝導の発見が期待される。

この成果は15日発行の学術誌「ジャ-ナル・オブ・ザ・フィジカル・ソサイエティ・オブ・ジャパン」電子版に注目論文として掲載される。


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