東京工業大学 科学技術創成研究院の本村真人教授(AIコンピューティング研究ユニットリーダー・未来産業技術研究所兼務)が、第22回山﨑貞一賞を受賞することが決定しました。一般財団法人材料科学技術振興財団が9月30日に発表しました。共同研究者2名と合同での受賞です。
山﨑貞一賞(正式名称:一般財団法人材料科学技術振興財団 山﨑貞一賞)は、科学技術水準の向上とその普及啓発に寄与することを目的とし、同財団の初代理事長を務めた故山﨑貞一氏の科学技術および産業の発展に対する功績、人材の育成に対しての貢献を記念して平成13年に創設されました。本賞の対象は、「材料」「半導体及びシステム・情報・エレクトロニクス」「計測評価」「バイオ・医科学」の4分野からなり、論文の発表、特許の取得、方法・技術の開発等を通じて、実用化につながる優れた創造的業績をあげている方を表彰するものです。第22回山﨑貞一賞では「材料」「半導体及びシステム・情報・エレクトロニクス」の2分野に贈呈されます。
贈呈式は2022年11月30日(水)に日本学士院で行われる予定です。
第22回山﨑貞一賞(敬称略)
半導体及びシステム・情報・エレクトロニクス分野
受賞題目「動的再構成プロセッサの研究開発と事業化及びAI分野への展開」
東京工業大学 科学技術創成研究院 教授 本村真人
ルネサスエレクトロニクス株式会社 IoT・インフラ事業本部 戸井崇雄
エンタープライズ・インフラ・ソリューション事業部 課長
ルネサスエレクトロニクス株式会社 IoT・インフラ事業本部 藤井太郎
エンタープライズ・インフラ・ソリューション事業部 担当課長
本村教授のコメント
この度はこの栄誉ある賞を頂きまして心より感謝しております。NEC、北海道大学、東京工業大学と計35年にわたって、その時々の仲間と一緒に研究開発を続けてきた一連の業績をご評価頂きましたこと、非常に嬉しく感じております。また、業績の核となる動的再構成プロセッサ(DRP)の研究開発・事業開発を共に進めたNEC時代の仲間と共に本賞を頂けましたこと、望外の喜びです。これまでにご指導・ご支援くださった共同研究者、共同開発者、諸先輩、諸先生方、研究室のメンバーおよび研究開発生活を支えてくれた家族に深く感謝いたします。特に一緒に事業化の苦労を共にしたDRPチームの皆様には、受賞の喜びを共有しつつ特段の感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。
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