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T2R2の論文公開件数が2500件を突破

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T2R2システム(Tokyo Tech Research Repository)は、東工大の学術研究論文等の一元的な蓄積・管理・発信を目的としたシステムです。東工大所属の全ての研究者が執筆した学術研究論文等の書誌情報や、PDFファイル形式の論文本文を登録・保存・公開するための機能を備えています。また、T2R2システムに登録された論文・著書は、T2R2システムの検索サイトを通して、広く学内外の利用者による検索・閲覧が可能です。

2014年10月28日、このT2R2システムにて学外公開されている論文等の本文ファイルが2500件を突破しました。
今後もT2R2システムでは、本学の研究成果を世界へ向けて発信して参ります。

2500件目の論文を登録した佐藤大樹准教授(応用セラミックス研究所 材料融合システム部門)に、T2R2で公開している論文について聞きました。

論文名
著者名
佐藤大樹、長江拓也、大内隼人、島田侑、北村春幸、福山國夫、梶原浩一、井上貴仁、中島正愛、斉藤大樹、福和伸夫
掲載誌
日本建築学会構造系論文集
巻号頁
Vol. 75 No. 653 pp. 1217-1226
佐藤大樹准教授

佐藤大樹准教授

論文の概要を教えてください。

長周期地震動によって、80年代以前に建設された超高層建物に大きな被害が発生する可能性があります。本論文は、世界最大の振動台「E-ディフェンス」を用いて、80年代に建設された超高層建物の下層部を実大規模で再現した試験体に、長周期地震動による加振を行うことで、実際に発生しうる被害状況を検証し、さらに制振装置(ダンパー)による補強効果を示したものです。

T2R2システムで公開されたファイルをどのような方々に読んでいただきたいですか?

構造工学や地震工学の研究者だけでなく、他の分野の研究者や学生に読んでいただければ幸いです。

今後の研究活動の予定を教えてください。

南海トラフや首都直下地震など、巨大地震の発生が危惧されています。そのような状況の中で、人命だけでなく建物の機能を守り、地震直後からも利用できる制振構造や免震構造の研究に邁進したいと思っております。


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