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永嶌鮎美助教が2020年JBC若手研究者賞を受賞

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永嶌助教の研究論文が表紙に採用されたJBC2019年2月15日号
永嶌助教の研究論文が表紙に採用された
JBC2019年2月15日号

米国生化学分子生物学会(The American Society for Biochemistry and Molecular Biology、ASBMB)が発行するジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biological Chemistry、JBC)は若い研究者の業績をたたえる2020年のJBCハーバート・テイバー若手研究者賞に東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の永嶌鮎美助教を選んだと発表しました。受賞対象は永嶌助教が筆頭著者の研究論文「植物においては転写制御因子が揮発性化合物を受容する」(Transcriptional regulators involved in responses to volatile organic compounds in plants、JBC2019年2月15日号掲載)です。この研究は、JBCの掲載号の表紙に採用されました。

JBCによると、JBCハーバート・テイバー若手研究者賞(JBC Herbert Tabor Early Career Investigator Award)は、1971年から2012年までJBCの編集長を務めたハーバート・テイバー氏の科学とJBCへの貢献に敬意を表すものです。テイバー氏は創造性と科学の優秀さに価値を見出しており、JBCはそうした価値の実例となるような新しい世代の研究者による革新と達成を顕彰します。テニュアをまだ取得していない研究員や学生などの若手研究者が対象で、前年のJBCに発表された優れた論文の筆頭著者に授与されます。受賞者は米国生化学分子生物学会の年次総会の特別セッションで講演するために招待されます。永嶌助教は2021年の総会で受賞講演する予定です。
JBCは1905年創刊の伝統と権威のある学術誌であり、多くの歴史的な論文が掲載されました。

永嶌鮎美助教のコメント

永嶌鮎美助教

この度、JBC Herbert Tabor Early Career Investigator Awardを賜り大変光栄に存じます。

近年、食害を受けた植物が放出する揮発性有機化合物によって、周囲の無傷な植物の遺伝子発現が誘導され、抵抗性が上昇するなど、植物における化学コミュニケーション機構の存在が明らかになってきました。しかし、揮発性化合物を受容する分子の同定をはじめとして、その分子機構は明らかになっておりませんでした。今回賞をいただいた研究では、植物の化学コミュニケーション関連分子の同定とその機能解析を目的とし、タバコ葉をモデルとして、ストレス応答によって放出される揮発性化合物とその受容因子を同定しました。

ご指導を賜りました東京大学 東原和成教授、植物の扱い方や有機合成の基礎から丁寧にご教示くださいました共同研究者の皆様、そして研究生活を支えてくださった多くの方々に心より感謝いたします。今回の受賞を励みに、植物における化学コミュニケーション機構の全容解明や、他の生物の化学コミュニケーション機構に関する研究に邁進してまいります。

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お問い合わせ先

生命理工学院 生命理工学系

助教 永嶌鮎美

E-mail : anagashima@bio.titech.ac.jp


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