6月25日~27日にメルパルク横浜において、第8回先進セラミックス国際会議 (STAC8-The Eighth International Conference on the Science and Technology for Advanced Ceramics) が開催されました。招待講演27件、口頭発表50件、ポスター発表78件と計155件の論文発表があり、221名が参加しました。
STACは、セラミックス材料の科学から応用までを広く扱う日本発の国際会議として、2007年に東工大応用セラミックス研究所(応セラ研)が開催して始まりました。その後、東工大工学部無機材料工学科、応セラ研、物質・材料研究機構 (NIMS) がそれぞれ中心組織として開催してきました。
STACの特徴として、毎回中心組織と重点領域が変わることが挙げられます。応セラ研が中心となった第1回・第3回・第5回では新材料開発・界面・測定技術など基礎的なトピックス、無機材料工学科が中心となった第2回・第7回では伝統的セラミックスから機能・生体セラミックスまで全般的なトピックス、NIMSが中心となった第4回・第6回では構造材料・材料設計に重点が置かれました。
応セラ研が中心組織として企画した今回は、特別セッションとして下の3つのテーマを取り上げました。
- (1)
- Ubiquitous element strategy for innovative materials
(革新的材料開発のためのユビキタス元素戦略) - (2)
- Computer-assisted materials design, modeling, theory
(コンピュータ支援材料設計、モデリング、理論) - (3)
- Cutting-edge glass / Amorphous science
(最先端ガラス/アモルファス科学)
特別セッションを中心に、関連の強い2分野以上をジョイントセッションとし、異分野の研究者が相互のセッションに参加する工夫がなされました。
ポスターセッションでは、25日に39件、26日に39件の発表があり、学生、若手研究者の中から、最優秀ポスター賞としてソウル国立大学のMr. Kanghoon Yimと大阪大学のMr. Hikaru Nagataniの2件が選ばれました。また、ポスター賞としては、メリーランド大学のDr. Shingo Maruyama、東京工業大学のMr. Toshinao Tatsuno、ノースウェスタン大学のMr. Kelvin Chang、東京工業大学のMr. Manabu Kanouの4件が選ばれました。
お問い合わせ先
東工大応用セラミックス研究所 神谷利夫
Tel: 045-924-5357
Email: tkamiya@msl.titech.ac.jp