2016年から、秋恒例となった科学技術創成研究院の研究公開2018を、今年は10月12日にすずかけ台キャンパスで開催しました。
科学技術創成研究院は、4つの研究所、3つの研究センター、10の研究ユニットから構成され、これらが有機的に結合し、先端研究を進めています。研究公開2018では、その研究成果を多角的に紹介するため、講演会・セミナーと、ポスターによる研究内容紹介、及び研究室見学の3つのセクションを設けました。
講演会・セミナーの部は、すずかけ台大学会館の多目的ホールで開催されました。
午前中は未来産業技術研究所の教授陣によるセミナーで、機械、物性応用、建築、嗅覚、ディープラーニング、医用材料等、多岐にわたる6つのテーマについて先端研究の動向を紹介しました。
引き続き午後には、先端研究の中でも最近特に注目を浴びている下記2つのテーマを行いました。来場者の関心は高く、広い会場が満席状態となりました。
量子コンピューティング研究ユニットの西森秀稔教授による「量子コンピュータ研究開発の現状と将来 ―量子アニーリングを中心として―」
ビッグデータ数理科学研究ユニットの高安美佐子教授による「ビッグデータに基づく社会・経済現象のモデリング」
研究室のポスター展示は、終日にわたりR2棟オープンコミュニケーションスペースにて、先導原子力研究所等(一部の研究室は大岡山地区)を含め、99の研究室と3つの共同研究拠点の研究内容を展示しました。展示会場では、URAと呼ばれる研究マネジメントの一翼を担う専門的なリサーチ・アドミニストレーターが案内と説明を行い、来場者に多岐に渡る科学技術創成研究院の研究を知ってもらう良い機会となりました。
研究室見学は、研究公開ならではのイベントです。来場者は普段は立ち入ることのできない研究室を訪問し、研究者から直接研究内容や研究施設の説明を受けることにより、研究の最前線の様子を見学しました。
企業関係者を中心に多くの方が来場し、科学技術創成研究院の最新の研究動向に対する関心の高さが際だったイベントとなりました。