東京工業大学(以下「東工大」)、東京医科歯科大学(以下「医科歯科大」)、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(以下「EPFL」)は医用工学分野での国際共同研究とイノベーションの創出についての議論を深めるため、4月19日に医科歯科大で3大学共同ワークショップを開催しました。
東工大とEPFLは、昨年6月にEPFLで共同ワークショップを行っており、今回が2回目の開催となります。今回のワークショップではテーマが医用工学ということから、医科歯科大にも参加いただき、3大学から関連の各3名、合計9名が研究成果、及びその成果の実用化についての発表を行いました。東工大からは、工学院機械系の土方亘准教授と松浦大輔助教、科学技術創成研究院の西迫貴志助教(開催当時・現准教授)が登壇しました。
また、東工大・医科歯科大の双方の成果を活用するリバーフィールド株式会社の発表もあり、最先端の技術と医療の融合についての有意義な会合となりました。
ワークショップでは、手術用ロボット、ウェアラブル、バイオセンサー等医用工学分野の広範囲な最先端の技術と医療への応用について発表が行われました。各発表後や休憩時間には講演者に熱心な質問が寄せられ、活発な議論が交わされました。
ワークショップに引き続き情報交換会を開催し、講演者、企業や3大学の関係者が意見交換を行い、懇親を深めるとともに、今後の活動に関する打合せを行いました。
今後、理工系総合大学である東工大とEPFL、医療系総合大学である医科歯科大がそれぞれの特色を生かした協力関係を構築することで新たな国際共同研究への道筋をつけ、また、3大学と日本や欧州の企業が協業することで、新たな国際産学連携プロジェクトやイノベーションの創出に繋がることを期待しています。