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岡田 健一 准教授と河野 行雄 准教授が第10回日本学術振興会賞受賞

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大学院理工学研究科電子物理工学専攻の岡田 健一 准教授と量子ナノエレクトロニクス研究センターの河野 行雄 准教授が、第10回日本学術振興会賞 を受賞しました。

同賞は、独立行政法人日本学術振興会が、優れた研究を進めている若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰してその研究意欲を高め、独創的、先駆的な研究を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的に平成16年度に創設されたものです。

受賞対象者は、人文・社会科学及び自然科学の全分野において、45歳未満で博士又は博士と同等以上の学術研究能力を有する者のうち、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者となっています。 受賞者には賞状、賞牌及び副賞として研究奨励金110万円が贈呈されます。記念受賞式は平成26年2月10日(月)に日本学士院にて開催される予定です。

岡田 健一 准教授
受賞対象となった研究テーマ及び内容:「リコンフィギュラブルなアナログ集積回路技術の研究」PDF

今回の受賞をうけ、岡田准教授は次のようにコメントしています。

「20世紀最大の発明と言われる半導体集積回路は、高度情報化社会を支える基盤技術として、今やなくてはならないものとなっています。本研究は、このような集積回路において、情報を0と1のみのディジタル値として捉えるのではなく、実世界同様にアナログ値として扱うハイブリッドな集積回路に関するものです。アナログな人の温もりを伝え、人々の安心・安全を支えるこれからの社会基盤技術を目指し、実用化への研究に邁進しております。また、本賞で評価して頂いた成果は独力では成し得なかったものです。これまで御指導頂いた恩師、苦楽を共にした共同研究者の皆様や学生の皆様、最大限の理解とともに支えてくれた家族に大変感謝しています。」

河野 行雄 准教授
受賞対象となった研究テーマ及び内容:「テラヘルツ電磁波の画像化技術とその物性研究への応用」PDF

今回の受賞をうけ、河野准教授は次のようにコメントしています。

「マックスウェル方程式の完成とヘルツによる電磁波伝搬の実験的実証以来、人類は電磁波を上手に活用することによって、新しい科学技術を切り拓いてきました。テラヘルツ波は、電磁波の広大なスペクトルの中で最後の未開拓領域と言われ、物質・宇宙・生命科学から情報通信・医療等に至る幅広い分野での応用が期待されています。この興味深い領域において、「新しい発想」と「極限計測」にこだわりを持って研究をし続けてきました。今回このような栄誉ある賞を頂けたことを大変光栄に感じますとともに、お世話になりました共同研究者の皆様、研究室のメンバーに深く感謝申し上げます。今後も新規分野を立ち上げる意気込みで研究に邁進したいと思っております。」


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