東京工業大学資源化学研究所(資源研)は、10月19日~20日、東工大蔵前会館において第3回資源研フォーラムを開催しました。
資源研では、研究成果の公開、国内外の研究者との研究交流の促進を目指して、昨年度から資源研フォーラムを開催しています。今回は、資源研が参画している「附置研究所間アライアンスによるナノとマクロをつなぐ物質・デバイス・システム創製戦略プロジェクト※」(以下、アライアンス事業)の共催のもと、国際シンポジウムを開催しました。
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- 次世代エレクトロニクス、エネルギー、医療、環境調和材料の「物質・デバイス・システム創製基盤技術」を 「ナノとマクロの融合」により研究開発することを目的とし発足したプロジェクト。大阪大学産業科学研究所、東北大学多元物質科学研究所、北海道大学電子科学研究所、東京工業大学資源化学研究所、九州大学先導物質化学研究所が参画している。それぞれの得意分野で戦略的に連携を組み、ネットワーク型共同研究を推進する事により、物質・デバイス・システム創製研究の格段の進展を図る。
シンポジウムのテーマは、創立70有余年の資源化学研究所の理念に因み、「『資源化学』ニューフロンティア」と掲げられました。
シンポジウム冒頭では、穐田宗隆資源研所長による開会挨拶に続き、安藤真理事・副学長(研究担当)が挨拶しました。
その後、上記アライアンス事業の4つのグループプロジェクトに関連する以下のセッションが設けられ、異なる研究分野間、研究所間、さらには海外との研究交流の推進を目指しました。
- セッション1:「バイオインスパイアード材料と技術」
- セッション2:「π共役系材料」
- セッション3:「イノベーティブ触媒」
- セッション4:「先端材料とデバイス」
各セッションは、ドイツ、フランス、米国から著名な研究者、および、アライアンス事業に参画している他4研究所の関連研究者による招待講演と、所内教員による話題提供によって構成され、最先端の研究紹介と活発な意見交換が行われました。
さらに、所内若手教員全員によるポスターセッションには、他研究所の若手研究者や海外若手研究者のポスター発表も加わり、研究現場の最新の研究成果の紹介と活発な研究交流が行われました。コンパクトな1日半のシンポジウムながら、招待講演11件、話題提供8件、ポスターセッション29件を数え、屹立した研究成果発表と分野を超えた活発な学術交流が行われました。
初日の夜は懇親会が開催され、三島良直学長は挨拶で、東工大が現在取り組んでいる改革の概要を説明し、資源研の学術・国際交流への取り組みに対する評価と期待を述べました。
参加者は144名にのぼり、多くの招待者、参加者から実りのある充実した国際シンポジウムであったとの声をいただき、第3回資源研フォーラムは盛況のうちに閉会しました。
なお、翌日以降も引き続き、以下の関連イベントが開催され、「資源研フォーラムウィーク」として、資源研の最新成果の発信と学術交流を積極的に推進することができました。
- 10月20日~21日アライアンス事業「新エネルギー・材料・デバイス」分科会(資源研山口猛央教授主催)
於:東工大蔵前会館 - 10月22日人工光合成に関するワークショップ(同長井圭治准教授主催)
於:田町キャンパス キャンパスイノベーションセンター - 10月23日~24日「共役材料とダイナミクス」ポストシンポジウム(同彌田智一教授主催)
於:すずかけ台キャンパス フロンティア創造共同研究センター
お問い合わせ先
資源化学研究所
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