東京工業大学はソニーグループ株式会社と、デバイス・システム領域において安全・安心で持続可能な社会に貢献する研究開発の促進と、次世代を担う人材の育成・強化を目指し、「未来デバイス・システム共同研究講座」を4月1日に設置しました。
共同研究講座とは共同研究のために東工大内に設置される研究組織であり、組織として安定した研究基盤を構築することで新たな研究展開につなげることを目的としています。
本講座では、「超低消費電力を実現するデバイスの要素技術の構築」と「超低消費電力エッジAI技術を中心とした、センシングIoTプラットフォームの有効性及び実用性向上」に関する共同研究を行うとともに、大学院学生を対象とした最先端の専門科目「ナノデバイス材料解析・プラズマ加工特論」と「AIと通信ネットワークシステム特論」を工学院電気電子系電気電子コースに開講します。
共同研究講座概要
講座名称
未来デバイス・システム共同研究講座
講座内容
- 安全・安心で持続可能な社会に貢献する「超低消費電力を実現するデバイスの要素技術の構築」と「超低消費電力エッジAI技術を中心とした、センシングIoTプラットフォームの有効性及び実用性向上」に関する共同研究
- 大学院学生を対象にした最先端専門科目「ナノデバイス材料解析・プラズマ加工特論」と「AIと通信ネットワークシステム特論」の開講
設置期間
2022年4月1日~2025年3月31日
開講科目担当教員
- 工学院電気電子系 若林整教授
- 工学院 廣井聡幸特任教授
- 工学院電気電子系 冨谷茂隆特任教授
- 工学院電気電子系 辰巳哲也特任教授
- 工学院電気電子系 澤井亮特任准教授
- 工学院電気電子系 光藤祐基特任准教授
設置先部局
工学院
コメント
東京工業大学 渡辺治理事・副学長(研究担当)
東京工業大学では、研究と産学連携の推進は社会貢献の柱であり、本学の経営ビジョンである社会との好循環の基本と考えています。このたびソニーグループ株式会社より、前身の「次世代デバイス技術共同研究講座」をさらに発展させ、ますます高度化する社会課題に対応するためにシステム視点を取り入れた「未来デバイス・システム」に関する共同研究講座の提供をいただきました。ここでは、世界をリードする企業での課題解決に向けた最先端技術を研究するだけでなく、その基盤となる最先端専門科目を充実させて大学院生向けに提供し、将来を支える新しい人材も育成してまいります。このような教育までも含めた共同研究を進めることにより、最先端技術と高度な人材の両方を生み出す強力で継続的な産学連携プラットフォームを構築できるものと期待しています。
ソニーグループ株式会社 住山アランコーポレートテクノロジー戦略部門長
「未来デバイス・システム共同研究講座」は、2019年度から3年間開講してきた「次世代デバイス技術共同研究講座」を発展させたものです。本講座では、ソニーグループの多様なCorporate Distinguished Engineerらが担当教員を担い、幅広い授業を行います。従来の産学連携の枠を超えて、企業と大学がそれぞれ主体的に研究と人材育成に関わることで、企業は大学における教育や人材育成のあり方を学び、大学は企業における研究開発やそこから生まれるイノベーションへの理解を深める機会を提供してまいります。本講座を通じた取り組みが、社会に貢献する研究活動や次世代の人材育成につながることを期待しています。
- プレスリリース ソニーグループと未来デバイス・システム共同研究講座を設置
- 共同研究講座|大掛かりな研究の連携|産学連携|研究・産学連携本部
- 若林整 Hitoshi Wakabayashi|研究者検索システム 東京工業大学STARサーチ
- 冨谷茂隆 Shigetaka Tomiya|研究者検索システム 東京工業大学STARサーチ
- 辰巳哲也 Tetsuya Tatsumi|研究者検索システム 東京工業大学STARサーチ
- 工学院 電気電子系
- ソニーグループ株式会社