東京工業大学 企画本部・ダイバーシティ推進室 女性等活躍支援部門長の野村淳子マネジメント教授が、2022年度触媒学会学会賞(学術部門)を受賞しました。表彰式は3月16日に開催された第131回触媒討論会で執り行われました。
一般社団法人触媒学会は、1958年に設立され、2,500名を超える会員を有する、学界、官界および産業界が一体となって開かれた活動を繰り広げている学会です。同賞は、触媒に関する貴重な学術的研究をなし、その業績の特に優秀な者に授与されるものです。
野村淳子マネジメント教授
受賞業績「ゼオライト触媒上に吸着した分子のIR観測による反応素過程の解明」
受賞理由(抜粋)
IR(赤外分光)法を駆使しゼオライト触媒上の分子を直接観測することで、吸着や反応素過程の解明に顕著な業績をあげており、固体触媒研究の学問としての発展に大きく貢献した。
受賞コメント
まず、女性である私が結婚・出産・子育てを経て、学生の時からこれまで研究を続けることができなければ、その仕事を評価されることもありませんでした。ずっと前の時代にそれをすることができたのは、触媒学会、そして学生の時から今まで所属している東京工業大学の皆様に暖かく見守っていただいた結果です。
受賞した研究は、昨年度まで30年以上の長い間所属していた化学生命科学研究所(旧資源化学研究所)で行ったもので、一見して目立つ成果によるものではなく、一つ一つの結果を積み重ねて、時間をかけてじっくりと考察しながら成果を得るというような、比較的地道な部類のものです。しかしそれが固体触媒の学術的基盤の強化と発展に貢献できると信じ、続けることができ、大変嬉しく思います。この経験を学会そして大学の発展に少しでも役立てることができる様、引き続き精進して参りたいと思います。
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